リフォームで蘇る、築70年の我が家~セカンドライフリフォーム~

DESIGN REFORM #53

古民家再生リフォーム


リフォームで蘇る、

築70年の我が家
~セカンドライフリフォーム~

BEFORE

築70年で祖父様から受け継いだ住まいですが、古くなった瓦や屋根の傷みが目立っていました。
海に近い住まいの為、強風で家の揺れを感じ、これから大きな地震が起きたらと不安を感じていました。
将来を見据え、床はなるべく段差を解消し、トイレを広くして、
バリアフリーに配慮した住まいにしたいというご要望をいただきました。

BEFORE01
BEFORE02
BEFORE03

AFTER

AFTER

安心、快適に暮らせし、おだやかな老後を楽しむ終の棲家

安心、快適に暮らせし、おだやかな老後を楽しむ終の棲家
  • 古民家の趣を残した外装

    Exterior

    古民家の趣を残した外装

    屋根と外壁の老朽化が進行しており、古い瓦は葺き替え、
    外壁は腐食塗装を行い、耐久性を向上させました。

  • Entrance

    温泉旅館を感じる玄関ホール

    既存の玄関ホールは床のフワつきがひどくなり、
    また天井が低く、空間に圧迫感がありました。

    床を新しく貼り替え、一部の天井を折り上げて既存の梁を表し、
    見違えるような玄関ホールになりました。

    温泉旅館を感じる玄関ホール
  • 梁がアクセントの吹き抜けとデザイン性の高いストリップ階段

    Stair hall

    梁がアクセントの吹き抜けと
    デザイン性の高いストリップ階段

    2階の6帖あった和室を解体し、吹き抜け空間にすることで、
    いつも暗かった1階に光が届き明るい空間になりました。

  • Illumination

    吹き抜け上部から顔を出す

    3つのあかり

    2階の床梁を表し梁とし、
    吹き抜け上部に3つの丸いペンダントライトを取り付け、
    大きな空間の中で明るさの確保、
    古き良き古材を現代風に取り込み、
    和の美しさとの融合を演出しました。

    吹き抜け上部から顔を出す3つのあかり
  • ご主人様のワークスペース

    Work space

    ご主人様のワークスペース

    お仕事兼ご主人様の書斎となるワークスペース。
    ご主人様の夢であった老後をゆったりとした時間を過ごせる
    空間がほしいという思いをカタチにすることができ、
    とても喜んでいただきました。

    濡り縁を作り、お茶を飲みながらお庭を臨む、
    ゆっくりとした時間を過ごすことができます。

  • Work space

    コロナ禍で増えたおこもり書斎

    書斎は、
    パソコン作業やお仕事で使用するファイル、プリンター等、
    ご主人様が使いやすいように配置を計画しました。

    また、休憩の時は、ご主人様が好きな庭を臨める机の配置で
    ご提案しました。

    コロナ禍で増えたおこもり書斎
  • 客室のような上質な寝室

    Bedroom

    客室のような上質な寝室

    隙間風があり、風が吹くと建物が揺れることや、
    冬は寝室がとても寒いという奥様のお悩みがありました。

    寝室は、基礎から新しく補強し、壁の耐震化をすることで
    強風が吹いても揺れがなくなりました。

    また、高性能なサッシと断熱材を充鎮することで、
    暖かく安らぎのある寝室に生まれ変わりました。

  • バリアフリーに配慮した

    レストルーム

    小便器と大便器があったトイレを1つにして、
    介護になった時でも、サポートがしやすい広い空間にしました。

    入口を開き戸から大きく開口する3枚引き違い戸に取り替え、
    車イスにも対応できるようにしました。

    トイレの背面は、
    以前和室にあった掛け障子の組子をアレンジして、
    デザインとして取り入れました。

    バリアフリーに配慮したレストルーム

お客様のこだわりポイント

コロナ禍でなかなか会えないお孫さん達を
いつも身近に感じられるように、
珪藻土でお孫さんの手形を壁に付けました。

お客様のこだわりポイント01
お客様のこだわりポイント01
お客様のこだわりポイント02
お客様のこだわりポイント02

もともとあった漆塗りと
朱色のジュラク壁の仏間を活かしつつ、
リメイクすることで祖父が作った
大切な仏間が復元されました。

以前使用していた雪見障子を再利用しました。
間取り上サッシを取り付けることができないため、
雪見障子を採用し、障子紙で日差しを和らげつつも、
下部のガラスから適度に光を取り入れました。

お客様のこだわりポイント03
お客様のこだわりポイント03
  • BEFORE
  • AFTER
  • 既存の外装は下見板で、新設した窓回りも同じ下見板で施工しました。
    木部の塗装は、濃い木目の色で塗装し、古民家調の風格ある外装へリノベーションしました。
  • これからの暮らしを見据え、ご主人様と奥様の寝室は基礎補強や外周面に構造用合板を貼り、
    耐震補強を行いました。
  • 使用していなかったお部屋に吹き抜けのストリップ階段を設け、吹き抜けにしたことで、
    窓からの光がお家に入り明るい住まいになりました。

リフォームのポイント

古い屋根の瓦を葺き替え、
天井が低く圧迫感があった
玄関ホールの一部の天井を上げ、
温泉旅館のような趣の内装を
ご提案しました。

洋式トイレと小便器で分かれていた
トイレを1つにし、
トイレを拡張しました。

仕事を退職し、
お家で過ごすことが多くなった
ご主人様の為に、
自慢のお庭を見ながら時間を過ごせる空間の
書斎兼仕事場(ワークスペース)
を造りました。

ワークスペースから、
またサンルームからアクセスできるように
ウッドデッキを新設しました。

お客様

お客様の声

築70年の家は、何度か手入れをして来たものの、
石の上に柱を乗せただけの昔の基礎で、
近年の災害には不安満載でした。
そこで決断したのは、小じんまりとした平家に建て替える事でした。
しかし、難関は建築業者選びに加え、今だに続くコロナ禍。
幸い石友リフォームさんに御縁があり、
親の苦労が残こる柱や仏間等を残しつつ耐震基礎や断熱、
外壁等を新築同様に蘇らせて戴きました。
工事中は、各業種の職人さん達は、どの方も真面目で丁寧。
完成した家は、子や孫達の未来に残こした足跡もいくつかあり、
とても楽しい空間になりました。
本当にありがとうございました。

施工情報

施工内容 セカンドライフリフォーム 構造 木造軸組工法
工事面積 - 工事金額 2,000万円前後
築年数 70年 工事期間 120日間
工事場所 1階(一部)、2階(一部)、外壁、断熱、耐震
担当者

担当からのコメント

建て替えをするかリフォームをするか迷われていたK様。
ご主人様のお父様から受け継いだ大事な住まいを建て替えるのはもったいないとリフォームを決意されました。
老朽化した屋根や外装をリフォームし、高性能な断熱材、樹脂サッシで「年中快適で省エネ」な暮らしを実現し、これからの暮らしを考えバリアフリーに配慮した住まい、今後起こりうるかもしれない大地震に備え、部分耐震化工事を行い、K様ご夫婦が安心、快適、おだやかに老後を楽しむ住まいに生まれ変わりました。