インテリア
2024.05.11
玄関は、家に入ったときの第一印象となる部分です。「ほっとするような家」「おしゃれで華やかな家」など、玄関に入った瞬間、家の印象が決まります。そんな家の”顔”とも呼べる玄関に「エコカラット」を使うことを検討している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、玄関にエコカラットを導入するメリットや導入後に発生しがちな失敗・後悔をご紹介します。
エコカラットとは、粘土や鉱物を原料にして、タイル状に焼いたもののことです。日本の伝統的な家屋に使われていた土壁や砂壁をヒントに作られ、小さな孔を有しているのが特徴になります。孔は1mmの100万分の1にあたる大きさで、この孔が多数あることで、エコカラット特有の機能を発揮しています。
玄関にエコカラットを導入するメリットは次の5つです。
●玄関の嫌な臭いを抑えられる
●湿度を適度に保って快適な空間にできる
●有害物質を低減できる
●メンテナンスが簡単
●デザイン性が高く華やかな空間を演出できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「外から帰ってきて玄関の扉を開けると臭くて嫌な臭いがした」という経験がある人も多いのではないでしょうか。しかし、エコカラットを導入することで、臭いの元を絶てるかもしれません。
玄関の嫌な臭いの元凶は、主に4つ。湿気、靴、下駄箱、キッチンからの料理臭です。中でも、玄関の風通しの悪さによる多湿な環境や、汗・皮脂を吸っている靴は嫌な臭いの大きな原因となっています。そこでエコカラットの調湿効果と有害物質の低減効果が役立つわけです。実際に、エコカラットの導入で「臭くならなくなった」と実感している方が多くいます。
エコカラットが有している小さな孔には、湿気を吸収したり放出したりする機能があります。湿気が高いときには、孔が湿気を吸ってくれるため、多湿によるカビやダニの繁殖、結露などを防いでくれます。一方、湿気が少ないときには、孔から湿気を放出して、空間を潤します。
開発者であるリクシルがエコカラットの湿度の吸収と放出を測定したデータによると、1㎡あたり400gの吸放湿量があり、吸放湿量が多いとされる「珪藻土の5~6倍」と報告されています。
玄関にエコカラットを備えれば、玄関周囲の湿度がいつでも適切な状態に保たれ、快適に過ごすことができるでしょう。
エコカラットの導入は、シックハウス症候群の原因物質だと言われている、ホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質を吸着して、低減する効果も期待できます。実は、財団法人日本建築センターに「ホルムアルデヒド低減建材」として認定もされているのです。子どもや高齢者がいるご家族であれば特に安心して生活できるでしょう。
※シックハウス症候群・・・省エネルギー化に向けて開発されたものから化学物質が住宅内に拡散され、汚染された空気を居住者が吸うことで、さまざまな体調不良を引き起こすこと
エコカラットのメンテナンスは、乾いた布もしくは固く絞ったキレイな布を使うのが基本です。普段のメンテナンスは、これらを使って軽く拭くだけで問題ありません。エコカラットは水を吸収してしまうため、びしょびしょに濡れた布で拭きとらないようにしてください。
頻度に関しては、玄関は汚れやすいスペースですが高頻度での掃除は必要ありません。
また、布での拭き取りで取れない汚れは、プラスチック消しゴムで掃除をするとよいです。ただし、口紅やペン、絵の具、泥などが付着すると汚れが取れにくいため、できるだけ付着しないように気を付けましょう。
エコカラットはとにかくカラーバリエーションやデザインが豊富です。レンガのような製品もあればウッド調の製品、竹のような製品もあります。カラー、デザイン、サイズを自由に組み合わせられるため、一つだけのオリジナル空間へ仕上がるのも嬉しいポイントです。
また、質感が良く高級感があるので、導入することで玄関が一気に華やかな空間になります。エコカラットを設置した後に「イメージと違った」とならないように、依頼する業者にサンプルをもらって確認しておくことを忘れないようにしましょう。
玄関にエコカラットを導入するメリットは把握できたでしょう。しかし、導入して「失敗した・・・」「やらなければ良かった・・・」と思う方もいます。具体的には次のようなケースです。
●予算をオーバーしてしまった
●ピンやフックを取り付けることができなかった
●思ったより調湿効果が感じられなかった
どういうことなのか、一つひとつ見ていきましょう。
エコカラットは、一般的な壁材よりも価格が高くなっています。高性能なためエコカラットの設置による快適さを考えると妥当なのですが、その分、予算をオーバーしてしまうケースが少なくありません。予算との兼ね合いを考えながら検討することが大切です。ただし、コストカットしたくて設置面積を減らしすぎると、エコカラットの機能を十分に発揮できない場合もあるため注意しましょう。
エコカラットには、ピンやフックを取り付けることができません。もし、エコカラットに直接ピンやフックをトンカチや金づちで打ち込むと、割れの原因になります。どうしても取り付けたい場合は電動ドライバーで行うことも可能ではあります。しかし、素人が行ってしまうとエコカラットの破損につながるため、迷わず業者に依頼しましょう。
また、穴を開けずに取り付けられる粘着テープが付いたフックなどを検討するのもよいでしょう。
エコカラットには調質効果が期待できますが、十分な調湿効果を発揮するには、必要面積分のエコカラットを設置する必要があります。エコカラットの面積が不十分の場合は、調湿効果が弱まってしまう可能性があるわけです。具体的な目安としては、設置する空間の床面積「1/4以上」です。施工してから気付く方もいるため、事前に把握しておきましょう。
玄関へのエコカラットの導入は、DIYでもできます。業者に依頼すると費用が高くつくため、DIYで済ませようとする人がいますが、仕上がりが悪くなる恐れがあります。また、エコカラットは種類が豊富で、備わっている機能がそれぞれ微妙に異なったり、カラーバリエーションやデザインが豊富だったりするため、どう選べばいいか悩みがちです。そのため、リフォーム会社に相談しながらエコカラットの導入を進めた方が、失敗しにくくなります。
どこのリフォーム会社に相談すればよいか分からない方は、石友リフォームサービスの問い合わせ窓口でも相談を受け付けているので、お気軽にご相談ください。
玄関へのエコカラットの導入は、臭い、湿度、有害物質の軽減やメンテナンスの手軽さ、デザインの豊富さからおすすめします。一方、導入後に失敗や後悔を感じる人がいるのも事実です。しかし、ご紹介した失敗・後悔例は本記事で把握しておけば避けられることばかりなので心配する必要はないでしょう。それでも何か心配事がある場合は、いつでも相談してください。これまで80,000件以上の施工実績があるプロ集団の石友リフォームサービスが誠意をもってご相談に乗り、最適なご提案をいたします。
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