インテリア
2024.05.18
「和室の窓を障子以外に変えたい」
そう思っている方はいないでしょうか。伝統的な日本家屋といえば「和室」で、和室の窓には障子が使われていました。しかし、最近では障子以外のアイテムを使うことも多くなっています。
本記事を読むことで次のことがわかります。
●和室の窓に設置できる障子以外のアイテム
●アイテム選びのポイント
●雰囲気を変えたい場合のもう一つの選択肢
実際に、和室の窓を障子以外のものに取り替えた事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
和室の窓として設置できる障子以外のアイテムとして、次の5つがあります。
1. プリーツスクリーン
2. ロールスクリーン
3. ブラインド
4. ハニカムシェード
5. カーテン
では、それぞれのアイテムの特徴やメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
プリーツは、細かい折り目やプリーツがたくさん入った生地のことで、その生地を使って作られたスクリーンがプリーツスクリーンです。和紙のような生地になっているものも多くあり、和室にぴったりです。これまで和室の窓に障子しか使ったことがない方も、同じ様な感覚で使えるので、抵抗感も少ないのではないでしょうか。
またシースルー生地と不透明生地を上下に配置し、採光と遮光をコントロールすることができるダブルアクションタイプのプリーツスクリーンもあります。こちらも和紙調、障子紙調などお部屋の雰囲気を損ねないデザインが多くラインナップされているので、検討してみるのもおすすめです。
いずれもカーテンのように洗濯することはできず、ホコリも溜まってしまいやすいため、ハンディモップなどで定期的にお手入れをするようにしましょう。
ロールスクリーンは、布地が巻かれた状態で取り付けられていて、必要なときに引き下ろして使えます。ロールスクリーンは光の遮断や断熱性だけでなく、UVカット、抗菌、はっ水といった機能をもつのが特徴になります。柄やカラーバリエーションが豊富で、和紙調やすだれ調のものを選ぶと、伝統的な雰囲気を醸し出せます。また色をじゅらく壁のような伝統色から選ぶと、和の雰囲気を壊すことなくモダンに仕上げることもできます。
ロールスクリーンは和室の窓として使う用途以外にも、間仕切りとして使ったり、収納の目隠しとして使ったりすることも可能です。
ブラインドは、水平または垂直にハネが並んでいるもののことです。必要に応じて開閉できるので、光の量や入り方、光を遮断するかどうかを自由に決められます。外からの視線を遮って、プライバシーを守れるのも特徴です。ブラインドといえば、よく会社などで見かけるものをイメージするかと思いますが、中には「ウッドブラインド」や「和風ブラインド」といったデザインのブラインドもあります。とくに、ウッドブラインドは自然のままの素材を使っているので、和室のような空間には合っているでしょう。 ただ、ブラインドはホコリが溜まりやすい一面があるため、定期的なお手入れは必要になります。
ハニカムは「Honey comb(ハチの巣)」が名前の由来で、ハニカムシェードはハチの巣のように六角形の断面になっていて、六角形の中に空気を閉じ込めて断熱性を高めています。近頃では開口部の手軽な断熱方法として注目を集めており、夏は部屋を涼しく保ち、冬は暖かくする効果があります。またハニカム構造を二重にしたダブルハニカムなどより断熱性が高く、高機能なものもあるので比較検討してみるのも良いでしょう。
加えて外からの光を適度に遮断してくれるため、和室で快適に過ごすことができるのも特徴ですが、カーテンと比べるとお手入れに手間がかかるため、定期的にお手入れをするようにしましょう。
ちなみに、ハニカムシェードの他に「ハニカムスクリーン」「ハニカムブラインド」とも呼ばれています。
和室の窓に障子ではなく、カーテンを使うことで和室の雰囲気をガラッと変えられます。「和室にカーテンは合わないのでは?」と考えている人もいるかもしれませんが、色合いが柄などのデザイン選びを間違えなければ、和室の雰囲気に上手くマッチさせることもできます。光の遮断だけでなく、UVカット機能や断熱性向上の機能を備えたものもあるため、必要な機能をもったカーテンを選びましょう。「和室らしさ」というものが、少し薄らいでしまう場合もあるため、慎重に選ぶことが大切です。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_717.html
本事例は、お施主様のセカンドライフを見据えたリフォームを行ったものです。今後、1階を生活エリアにするべく1階全体をリフォームしました。1階にはまったく使われずに「物置き」扱いとなっていた和室があったため、既存の真壁を活かしつつも和モダンな雰囲気の和室へ変貌させています。窓にも和室の雰囲気に合った障子以外のアイテムを使用しました。
和室の窓に使える障子以外のアイテムを5つご紹介しましたが、導入する際にポイントを押さえておかなければ、和室の雰囲気を壊してしまったり、快適に過ごせなくなったりする可能性があります。これからご紹介する5つのポイントをきちんと把握し、適したアイテムを導入できるようにしましょう。
障子以外に導入できるアイテムはいくつかありますが、それぞれ異なる特徴をもっています。たとえば、プリーツスクリーンは、光の調節がしやすい一方で、清潔さを保つために艇的なお手入れが必要です。ハニカムシェードも断熱効果が高く、お部屋を快適な環境に保てますが、こまめなお手入れが必要なのが難点です。このように、アイテムによって良い面と悪い面があるため、比較検討し、自分のニーズや和室の雰囲気に合ったものを選ぶことが大切です。
また、いずれの製品でも、完全に巻き上げたり開けっ放しにしてしまうと、和室内が丸見えになってしまうデメリットもあります。調光できるタイプの製品を使えば、日差しを取り込みながら外からの視線を遮ることもできるため、丸見えになることを防ぎたい場合は検討してみてください。
和室に違和感なくマッチさせるために、色選びは大切です。極端な例ですが、和室に明るいピンクや黄色のカーテンを合わせるとどうなるでしょうか。やはり、和室の雰囲気から逸脱してしまいます。そのため、落ち着いた色合いや自然素材が使われたアイテムがおすすめです。たとえば、ベージュやブラウン、カーキといったアースカラーやモノトーンカラーが挙げられます。
和室に合うアイテムを選ぶには、柄やデザインも慎重に選ばなければなりません。選ぶ柄やデザインは、どんな雰囲気の和室にしたいかによります。たとえば、和モダンな和室にしたいと思うのであれば、和柄で少し光沢があるようなものがおすすめです。もし、どんなものを選べばいいか分からない方は、和室の雰囲気に合わせた提案や、必要に応じて和室のリフォームも行える石友リフォームサービスにご相談ください。
和室には合う素材と合わない素材があります。例えば、レザーのような質感の製品は、和室の雰囲気に合わない可能性があります。ブラインドの場合、ウッドブラインドは和室にマッチする可能性が高いですが、ツヤのあるアルミ製のものは違和感が出てしまうことがあります。そのため、和室の雰囲気に合った自然な素材のアイテムを選ぶとよいです。
和室の窓には障子以外も導入できますが、やはり一番しっくりくるのは障子です。しかし、障子が好みであっても、機能性の面などで他の製品に変えたいと思っている人もいるでしょう。そんなときは、「障子のような内窓」にリフォームする選択肢もあります。
内窓を導入することで、和室の雰囲気を壊さずに、断熱性や防音性などの機能を向上させることができるわけです。また、内窓は取り付けが比較的簡単で、メンテナンスもしやすいメリットもあります。さらに、従来の障子のデザインに不満を感じている場合は、モダンなデザインの障子もありますので、自分の好みや和室の雰囲気に合ったアイテムを選ぶことができます。
和室の窓には障子以外にも、カーテンやブラインド、ロールスクリーン、プリーツスクリーン、ハニカムシェードなどが使えます。ただし、色合いや柄、デザインを間違えると和室の雰囲気を壊してしまうため、本記事でご紹介した内容を参考に、慎重に選びましょう。
どうしても、これまで使っていた障子のような雰囲気にしたい場合は「障子のような内窓」にリフォームするのもおすすめです。気軽な相談にも乗れますので、お気軽にこちらにお問い合わせください。
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