バリアフリー
2024.06.27
こんにちは!
今回は「備えあれば憂いなし」というテーマでお伝えしたいと思います。
最初にお伝えするのは、老後の備えです。
老後の備えで、まずは身体の衰えに対する備えです。
加齢による衰えは必ずやってきます。
これには誰も抗うことはできません。
ですので、その準備としてできるものとして、まずはバリアフリーです。
リフォームでできるバリアフリーには以下のようなものがあります。
*階段手すりをはじめ、玄関の上がりたてや廊下の横手すりなどあらゆる場所での設置
*部屋境など
*照明の分散により明るさを確保
*悪い例①:膝の高さより下の収納庫
*悪い例②:目の高さより上の収納庫
*例:アウトセット引き戸
*入り口が広く入りやすい例
*例:手すりの設置:浴槽~洗い場の縦手すり(写真はシャワーヘッドの固定金具の兼用)
*火を使わないIHコンロ
安心して暮らせるようにすることがまずは大事かと思います。
そういう意味では列記したバリアフリーは第一歩かと思います。
次に考えられる「備え」は「介護への備え」です。
これは病気やケガなどで要介護状態となった場合、住環境を備えておくことです。
仮に要介護状態になるときは「いよいよかな?」と準備できることが少なく、脳や心疾患などの急な病状の悪化や、偶発的な事故による後遺症など、ある日突然に訪れるケースが多いです。
そんなときは、入院や手術などの対応に追われて、自宅のリフォームのことなど考えている余裕もありません。
しかし、いざ退院となったときに、住環境が整っていないために自宅での介護は不可能となり、介護療養型医療施設などに入所せざるを得なくなったということや、私の体験上、可能な限りのリフォーム、例えばトイレリフォームや浴室の手すり、あるいは玄関周辺の手すり設置で対応するのが退院間際までかかり、普通なら難しいことだと思います。
これらのすべてのリスクに備えるのは難しいですが、前述のバリアフリーリフォームに加え、最低限これだけは備えておきたいというポイントを3つご紹介いたします。
●1階に寝室にできる部屋を設ける
●寝室からトイレまでの動線を確保する
●外部の道路から寝室まで、車いすで通れる経路を設ける(掃き出し窓からでもOK)
例えば、元気なときは寝室が2階でも構いませんが、介護となるとそうはいきません。
1階にある1部屋やあるいはLDKの一角が仕切れるなら、それでも可能です。
しかし、トイレまでの動線には注意が必要です。
ポータブルトイレという手段もありますが、長期間に渡ればその管理は大変です。
寝室からトイレまでは車いすで移動ができ、トイレにもバリアフリー対応がなされていれば安心できます。
*トイレまでの動線①:寝室から車いすへ移動
*トイレまでの動線①:車いすでも中に入れるトイレの入口
また、通院やリハビリなどで外出の機会もありますので、寝室から道路に待機する送迎車まで、移動のための経路を確保することも必要です。
*寝室から送迎車までの経路を確保するのが大事
この経路は頻繫に通るわけではないので、掃き出し窓から庭へ出る際に多少の段差があっても、簡単なスロープなどで対応できる場合が多いです。
また、場合によっては車いす生活まで及ばない「要介護」「要支援」の認定もあります。すべて、準備段階でのことなので状況に応じて動きましょう。
これらの介護やバリアフリーのためのリフォームには、介護保険の住宅改修制度の補助金を受けられるときがあります。
支給には条件がありますから、ご計画の際にはぜひ自治体に確認してみてください。
今回は「備えあれば憂いなし」より「老後の備え」についてお話しました。
この機会に参考にされて、備えてみてはいかかでしょうか!
石友リフォームサービスでは、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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