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2024.08.17
カーポートは、柱と屋根で作られている簡易的な車庫で、日々大切に使っている車を守ってくれます。そんなカーポートは壁(サイドパネル)を後付けすることも可能です。
本記事では、カーポートに壁を設置することでどんなメリット・デメリットが生まれるのか。そして、カーポートの壁の種類や設置方法について解説します。
カーポートに壁を設置するメリットは次のとおりです。
●雨・雪よけになる
●日よけになる
●目隠しになる
雨や雪による車の傷み・汚れを防いでくれます。どうしても、壁のないカーポートでは横から雨や雪が風に乗って入り込んできます。壁を設けることで、横からの侵入をある程度防げるため、雨や雪による次のようなリスクや手間を減らすことが可能です。
●車のボディや塗装の劣化
●洗車する回数
また、車の乗り降りの際に、雨や雪で濡れるのを回避できるのも大きいでしょう。荷物があったり、子供を抱えていたりする場合、傘をさせないことも珍しくありません。壁があれば、気にせずに乗り降りできるでしょう。
雨や雪よけなどだけでなく、日光(紫外線)からも守ってくれます。日光に当たると、塗料の劣化や車内の温度上昇が起きてしまいますが、壁で遮ることで防ぐことが可能です。
よりきちんと日よけ対策をしたい場合は、ポリカーボネート製のサイドパネルを選ぶとよいでしょう。屋外使用向けとして販売されているポリカーボネートは、ほぼ100%紫外線をカットすると報告されています。
アルミカーポートメーカーが用意するサイドパネルには、熱線遮断ポリカ―ボネート板の品揃えがあります。「熱量カット」「明るさと熱量カット」「涼しさ」「求めやすさ」など、目的に合わせたパネルを選ぶことができます。
車に乗り降りするとき、道行く人や近隣の住民からの視線が気になったという経験がある方はいませんか?
そんなときカーポートの壁を設置することで、視線を遮ることができるため、視線を気にせずに乗り降りできるようになります。ただ、比較的透けているデザインのものも多いため、壁という障害物を設けるだけではまだ視線が気になる方は、すりガラス調になっているパネルを選ぶとよいでしょう。
カーポートに壁を設置するデメリット・注意点は次のとおりです。
●費用がかかる
●風の影響を受けやすくなる
●圧迫感が出る
壁の設置には費用がかかります。既存のカーポートにDIYで取り付けるならそれほど費用はかかりませんが、見た目や耐久性、耐風性に問題が出ることが多いでしょう。カーポートメーカーの純正品を取り付けると価格は高額になりますが、安心できます。
カーポートは風が通り抜けますが、サイドパネルを取り付けることで、風を受けてしまうため影響が大きくなります。強風を受けて倒壊するリスクや後付けできない場合もあるため、メーカーに問い合わせて確認しましょう。
風の影響を少しでも抑えるには、対策が必要です。具体的な対策としては、着脱可能なサポート柱を設置する、耐風圧性の高いカーポートを設置するといった方法がありますが、北陸地方の積雪荷重に耐えられるサポート柱設置商品はありませんので、安全のためにもしっかりカーポートメーカーと相談するようにしましょう。
カーポートに壁を設置すると、視線の抜けがなくなるので、どうしても圧迫感が出やすくなります。さらに、乗り降りの際にも身体を動かすゆとりがなく、窮屈さを感じるかもしれません。ガレージタイプのカーポートまでではありませんが、壁を設置するなら広さにゆとりをもたせた方が圧迫感を減らせるでしょう。
カーポートの壁には、次の種類があります。
●波板
●平板
●デザインパネル
波板は、文字通り波打ったような形状をしています。プラスチック材の一種である「ポリカーボネート」と呼ばれる素材でできています。アクリルの30倍、ガラスの約200倍の強度といわれているため、強度は十分です。ホームセンターなどで比較的安い価格で購入できるので、手に入れやすいものでもあります。
平板もポリカーボネート製のものが多くなっています。平板の場合は、平たい板状に加工されており、デザインもシンプルなためどのようなカーポートにも合わせやすいのが特徴です。近年は、波板よりも平板を選ぶケースが多くなってきているようです。
デザインパネルは、デザイン性の高い壁です。他のカーポートの壁の種類と比べて、おしゃれな印象を与えられます。
カーポートに壁をDIYで設置する方法として、大きな流れは次のとおりです。
1. 補助柱を埋め込む位置を決めて穴を掘る
2. 補助柱に各パーツ連結用の金具を取り付ける
3. 骨組みとなる桟(さん)やパネル部分などを組み立てる
4. 全体を組み上げる
※補助柱とは、壁(サイドパネル)を支えるための柱のこと。カーポートの柱とは別のもの。
各メーカーのカーポートの壁によって、設置方法に違いはありますが、基本的に上記のような流れです。ただし、一人で設置するのは難易度が高く、風による事故は自己責任となります。DIYでの壁の設置はおすすめできないため、専門の業者に依頼するようにしましょう。
ここからはカーポートの壁を設置に関する、よくある質問にお答えしていきます。ぜひこちらも参考にしてください。
固定資産税がかかる可能性はあります。
固定資産税の対象になるのは「建物」です。建物の認識になる条件は以下の3つ。
●基礎が地面に固定・設置されている
●屋根があるかどうか
●3方向が壁面で覆われているかどうか
つまり、カーポートの横だけでなく、背面にも壁を設置する場合は、3方向が覆われた状態になるため固定資産税の対象になる可能性があります。また、ガレージタイプのものも同様の理由から、固定資産税がかかる可能性があります。加えて、建ぺい率算出の緩和が受けられなくなるのもデメリットです。判断が難しいためまずは一度、カーポートメーカーに相談するのがおすすめです。
壁(サイドパネル)は、後付けできるものとできないものがあります。後付けできるものは、1~2日程度で可能です。後付けする場合は、家の外壁に壁付けするのか、家の外壁と離して設置するのかも含めて業者に相談しながら進めましょう。
カーポートを壁付けで設置することは可能です。壁付け専用のカーポートもあります。しかし、基本的には壁から離して設置することを推奨します。壁付けの際には、家の外壁にビスを打ってつけるのが一般的です。外壁が傷つくうえ、これによって傷ついた場合は家の保証から外れてしまうおそれがあります。さらに、カーポートは風で揺れやすいため壁付けすると、住宅を傷つける可能性があるのです。どうしても壁付けしたい場合は業者とよく相談して決めましょう。
カーポートの壁(サイドパネル)の設置で、雨、雪、日よけになったり他の人の視線を遮ったりすることができます。しかし、カーポートのみを設置するだけよりも費用が高くなり、面積が広がることで、風の影響を受けやすくなります。また、圧迫感も出るため、カーポートの壁を設置する際は、あらかじめ対策しておくことをおすすめします。
先述した方法で、壁の設置をDIYでできないことはありません。しかし、専門的な工事になるため、施工のミスや部材の選択ミスが原因で愛車を傷つけることになりかねないため、DIYでの設置はおすすめしません。カーポートや壁に関して精通しているカーポートメーカーに相談し、カーポートの壁を設置しましょう。
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