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2024.09.26
「フロントオープンタイプとスライドオープンタイプ、どっちがいいんだろう」と食洗機選びで困っていませんか?
ビルトイン食洗機には上記2つのタイプがあり、それぞれメリット・デメリットが存在します。きちんと把握したうえで選ばないと、購入した後の後悔につながりかねません。
本記事を通して、ビルトイン食洗機のフロントオープンとスライドオープンのメリット・デメリットを知ってもらえたら幸いです。ぜひ参考にしてください。
ビルトイン食洗機とは、キッチンの下に収納できる食洗機のことです。ここでは、ビルトイン食洗機である「フロントオープン」と「スライドオープン」がどのような特徴を持った食洗機かを解説します。
フロントオープンは扉を90度に開けて、前にカゴを引き出して使うタイプのビルトイン食洗機です。
最大の特徴は「2段構え」と「周囲が囲まれていない」点です。これらによって、どこからでも食器や調理器具が入れやすく、1度に多くの食器や調理器具を洗えることを可能としています。また、上下に水を出すノズルがついているため、高い洗浄力を兼ね備えているのも特徴です。
機種によってはお箸やフォークなどのカトラリーを入れる専用のトレイがあるものもあり、一度の食事でカトラリーを多く使う方にとても好評です。
スライドオープンは、引き出し式になっている扉を開けて、上から食器類を入れるタイプのビルトイン食洗機です。フロントオープンに比べるとカゴの高さが高く、かがむ動作が必要ないため、足腰への負担が少ないのが一つの特徴です。
スライドオープンには、ミドルタイプ(浅型)とディープタイプ(深型)があり、それぞれ容量が異なります。目安として、ミドルタイプの容量は家族1~3人分で、ディープタイプは3~6人分となっています。ミドルタイプは食洗機の下に収納スペースを確保でき、ディープタイプはスペースを取る分、多くの食器類を入れられる点にメリットがあります。
また大皿やまな板といったサイズの大きなものを入れられる事も人気のポイントです。
フロントオープンのビルトイン食洗機のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
・一度に大量の食器や調理器具を洗浄可能
・どの角度からでも入れられる
・食器や調理器具の入れ方の自由度が高い
デメリット
・食器を出し入れする際にかがむ必要あり
・床に水滴が落ちやすく掃除が必要
・粉タイプの洗剤しか使えない
・食洗機の種類が少ない
それぞれ詳しく解説していきます。
フロントオープンのメリットは次の3つです。
●一度に大量の食器や調理器具を洗浄可能
●どの角度からでも入れられる
●食器や調理器具の入れ方の自由度が高い
上記のとおり、フロントオープンの最大の特徴は、食器や調理器具の出し入れのしやすさにあります。後から追加で入れたい場合でも、すでに入れている食器類を出すことなく、簡単に入れられるのも強みです。
特にご家族の多いご家庭や、1日の洗い物をまとめて手間を削減したいというご家庭にはとても適していると言えるでしょう。
また食洗機を使用する際のコストは食器の量に応じてではなく、使用する回数によって左右されるので一度に多くの食器を洗うことができるフロントオープンの食洗機は経済的な面でも優れています。
フロントオープンのデメリットは次の4つです。
●出し入れする際にかがむ必要あり
●床に水滴が落ちやすく掃除が必要
●粉タイプの洗剤しか使えない
●食洗機の種類が少ない
下段に入れる場合、低い位置にあるため出し入れする際にかがまなくてはなりません。また、そのとき床の直上を、余洗いした食器や調理器具が通るため、水滴がよく落ちてしまい定期的に掃除が必要です。
また、食洗機では必ず食洗機専用の洗剤を使わなけばなりませんが、フロントオープンで使えるのは「粉タイプの洗剤のみ」のため限られてしまうのもデメリットとして挙げられます。
加えて、フロントオープンのビルトイン食洗機は、ほとんど海外製です。国内産が良いという型には不向きでしょう。国内メーカーで製造しているのは「リンナイ」と「パナソニック」のみです。
スライドオープンのビルトイン食洗機のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
・食器の出し入れでかがまなくて良い
・省エネ性能が高い
・床に水滴が落ちにくい
・食洗機専用洗剤のどのタイプにも対応
デメリット
・一度に洗浄できる量が少ない
・食器や調理器具が入れにくい
・入れる順番を考える必要がある
それぞれ詳しく解説していきます。
スライドオープンのメリットは次の4つです。
●食器の出し入れでかがまなくて良い
●床に水滴が落ちにくい
●省エネ性能が高い(手洗いの9分の1程度)
●食洗機専用洗剤のどのタイプにも対応
●国内メーカーが主流で種類が豊富
カゴの高さが高いため、食器類の出し入れでかがむ動作が必要ありません。フロントオープンでは、水滴が床に落ちがちですが、スライドオープンではその点も心配も不要です。
また、食洗機専用の洗剤には、粉タイプ、ジェルタイプ、タブレットタイプの3つがありますが、スライドオープンではどれも使用可能です。国内メーカーが主流なので選べるバリエーションが豊富なのもメリットでしょう。
スライドオープンのデメリットは次の3つです。
●上からしか食器を入れられないため、フロントオープンと比べて食器を入れづらいと感じる場合がある
●入れる順番を考える必要がある
●一度に洗浄できる量が少ない
スライドオープンの食洗機は周囲が囲まれているため、上からしか食器類を入れることができません。
そのためフロントオープンの食洗機と比較した場合、収納する順番を考える必要があり、時には入れにくさを感じる場合があります。一度に洗浄できる量もフロントオープンと比べると少ないため、一度に洗う食器類の量が多い家族には向かないと言えます。
一般的には、商品のバリエーションや機能性からスライドオープンのビルトイン食洗機を選ぶ方が多い傾向にあります。
ただしフロントオープンとスライドオープンの食洗機には、それぞれメリット・デメリットがあるため人によって、ご家庭ごとのライフスタイルによっておすすめできるものは大きく異なります。
フロントオープンのビルトイン食洗機がおすすめなのは、次のような方です。
●いつも一度に洗う量が多い方
●食洗機の入れやすさを重視したい方
●海外製の食洗機を使いたい方
一方、スライドオープンのビルトイン食洗機がおすすめなのは、次のような方です。
●水道代を少しでも安くしたい方
●かがむ動作を減らしたい方
それぞれの特徴を理解して、ご自身が理想とするタイプの食洗機を選ぶとよいでしょう。また専門家に相談することでご家庭ごとの使い方に合わせた提案をしてくれますので、ぜひ相談してみることをお勧めします。
食洗機は、フロントオープンのものでもスライドオープンのものでも後付け可能です。すでに設置されているビルトイン食洗機を交換することもできます(フロントオープンからスライドオープンになど)。
もちろん、ビルトイン食洗機の導入を含むキッチン全体のリフォームも可能です。ビルトイン食洗機の導入や取り替えを機に、家事効率を上げるためにキッチン全体をリフォームするのは一つの選択肢でしょう。
実際にリフォームをする場合は、まず専門業者に相談してください。
ビルトイン食洗機には、フロントオープンとスライドオープンの2つのタイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらがおすすめだとは述べられません。どちらも後付けは可能でフロントオープンからスライドオープンに取り替えることもできます。
「今よりも家事効率を上げたい」「家事を少しでも楽にしたい」と考えている方は、食洗機の設置または取り替えを含め、キッチン全体のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
石友リフォームサービスでは、キッチンのリフォームを手掛けております。
みなさまのお近くの店舗にお気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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