リフォームコラム
脱衣室を冬仕様に!寒さ対策リフォームのススメ

浴室・洗面・トイレ

2024.10.29

脱衣室を冬仕様に!寒さ対策リフォームのススメ

●冬の脱衣室の寒さ問題
・寒さの原因とは?
・ヒートショックのリスク


●寒さ対策のリフォームアイデア
・断熱リフォームのポイント
・効果的な断熱材の選び方


●簡単にできる寒さ対策
・窓の断熱シート利用
・暖房器具の設置方法


●具体的なリフォーム事例
・ユニットバスへの交換
・脱衣室の断熱強化事例


●リフォームの費用と効果
・予算別のリフォームアイデア
・リフォームによる快適性の向上

 

 

 

 

 

 

冬の脱衣室の寒さ問題


寒さの原因とは?


冬の脱衣室が寒くなる主な原因は、北側に位置することが多く、換気扇によって暖気が逃げやすいことです
また、床に使われる冷たいタイルや、冷暖房機が設置されていないことも理由の一つです。さらに、窓からの外気侵入や低い断熱性能も、室内の温度を下げる大きな要因となります。

こうした要因が組み合わさることで、脱衣室は特に寒さを感じやすい場所となっています。

 

ヒートショックのリスク


ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、血管や心臓に負担がかかる状態を指します。
特に冬場、暖かい居室から寒い浴室や脱衣室への移動時に起こりやすく、高齢者は特にこの影響を受けやすいため、注意が必要です。
実際に、厚生労働省の調査によると、交通事故よりも浴室での不慮の溺死が多いことが報告されています。対策を怠ると、心筋梗塞や脳卒中といった重大な健康リスクに繋がる可能性もあり、家全体の温度差を解消することが重要な対策となります。
脱衣室 温度差 寒い

 

寒さ対策のリフォームアイデア


断熱リフォームのポイント


冬の脱衣室を快適にするためには、適切な断熱リフォームが欠かせません。
ポイントは、天井、壁、床に断熱材をしっかりと施工し、外気の侵入を防ぐことです。
脱衣室 床断熱  
*床下の断熱材の一例(押出法発泡ポリスチレンフォーム)
https://www.dupontstyro.co.jp/ 

壁断熱 ウレタンフォーム
壁断熱 発泡ウレタン  
*天井・壁の断熱材の一例(発泡ウレタンフォーム)


これにより、温度差を極力小さくし、ヒートショックのリスクを軽減することができます。また、窓の断熱化も重要な要素です。既存の窓の内側に内窓を設置するか、二重窓にすることで、断熱効果が大幅に向上します。

特に高齢者がいる家庭では、このような対策が安心安全な生活に寄与します。


効果的な断熱材の選び方


断熱材には多くの種類があり、それぞれの特性を理解して選ぶことが重要です。

例えば、グラスウールウレタンフォームは高い断熱性能を持ち、施工しやすいのが特徴です。施工場所や予算に応じて、最適な断熱材を選ぶことが求められます。また、断熱材は厚みが増すほど効果も高くなりますが、コストとのバランスを考慮することが重要です。

選び方次第でリフォームの効果が大きく変わるため、専門家のアドバイスを受けるのも一つの方法です。適切な断熱材を選ぶことで、寒さの問題を根本から解決し、快適な住環境を実現することができます。


簡単にできる寒さ対策


冬の脱衣室は特に寒さが厳しいですが、簡単にできる寒さ対策を施すことで、快適な空間に変えることができます。低予算でも実行できる方法を取り入れて、ヒートショックによる危険を回避しましょう。

 

窓の断熱シート利用


脱衣室の寒さの一因として、窓からの冷気の侵入が挙げられます。この対策として、窓に断熱シートを貼ることが効果的です。断熱シートは、簡単に取り扱える上、室内温度を外気から守る役割を果たします。ホームセンターなどで手軽に入手可能であり、自分で簡単に取り付けられるため、特に賃貸物件にお住まいの方にもおすすめです。断熱シートを貼るだけで、窓からの寒気を大幅に抑え、暖かさを保つことができるでしょう。
脱衣室 断熱ファイル  
*断熱シートを貼る


暖房器具の設置方法


脱衣室を暖かく保つための基本的な方法として、暖房器具を設置することが挙げられます。脱衣室はスペースが限られていることが多いため、コンパクトで効率的な暖房器具を選ぶのがポイントです。
例えば、壁掛け式の電気ファンヒーターは、使いたいときにすぐ温まることができ、スペースを占有しません。安全性も考慮し、人感センサー付きのものを選ぶと、必要なときだけ運転するため、省エネにも役立ちます。
適切な暖房器具を活用することで、快適で安全な脱衣空間を実現できます。
壁掛け暖房機器 ユニットバス暖房


具体的なリフォーム事例


ユニットバスへの交換


ユニットバスへの交換は、浴室の断熱性を高めるための有効な手段です。従来の在来工法からユニットバスへリフォームすることで、浴室全体を密閉し、外気の侵入を防ぎやすくなります。これによりヒートショックのリスクを軽減でき、寒い冬でも快適に入浴を楽しむことができます。
ユニットバスは施工期間が短く、約1週間で完了することが多いです。費用は使用する設備にもよりますが、一般的には約220万円程度が見込まれます。特に寒さの厳しい地域では、より断熱性能の高いユニットバスを選ぶことをお勧めします。
(参照:お風呂リフォーム)
https://www.ishitomo-reform.co.jp/plan/2.html


脱衣室の断熱強化事例


脱衣室の寒さ対策として、断熱強化リフォームも効果的です。天井や壁、床に高性能の断熱材を取り入れることで、外気温の影響を最小限に抑えることができます。
また、窓からの冷気を防ぐために、内窓や二重窓の設置も有効です。これによって室内の温度が安定しやすくなり、ヒートショックの危険性を低減します。

施工の範囲によって費用が異なり、天井や壁の断熱工事は4,000〜30,000円/㎡、内窓の設置は80,000〜150,000円/箇所ほどが目安です。

これらのリフォームにより、脱衣室はより快適な空間となり、冬の寒さに負けない住環境を実現できます。
参照:脱衣室の一例)
https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_106.html

浴室 ユニットバス 脱衣室

 
リフォームの費用と効果


予算別のリフォームアイデア


リフォームを行う際には、予算に応じて効果的な対策を選ぶことが大切です。例えば、限られた予算であれば、特に寒さが厳しい浴室や脱衣室の断熱を優先するのが良いでしょう。断熱材を活用したリフォームは一平方メートルあたり4,000円から30,000円程度で行うことができ、外気の浸入を防ぎます。さらに、内窓の設置や断熱ガラスの交換も効果的で、


内窓を後付けする場合の費用は80,000円から150,000円程度、断熱ガラス交換は50,000円から150,000円程度です。

*「住宅省エネ2024キャンペーン」の補助金の受付は12月末までの予定です。その中で、「先進的窓リノベ2024事業」補助金は、10月28日時点で予算に対する補助金申請額は、概算値で43%になっております。

(参照:住宅省エネ2024キャンペーン)
https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/

(参照:内窓の交換・断熱ガラスの交換の窓リフォーム)
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/sp/healthcare-mado/subsidy2024/?msclkid=28ac996d065c1c288638fe7228d3d6e7
窓リノベ 樹脂サッシ 断熱

 
リフォームによる快適性の向上


リフォームによる断熱強化は、単に寒さを和らげるだけでなく、家全体の快適性を向上させます。特に、ヒートショックのリスクを軽減し、安心して日常生活を送ることが可能になります。高齢者がいる家庭では、温度差による健康リスクを最小限に抑えることが期待できます。


また、断熱性能が向上することで、冷暖房効率も良くなり、エネルギー消費を抑える効果もあります。このように、適切なリフォームは生活の質を向上させるための重要な投資となります。

 

 

 

石友リフォームサービスでは、脱衣室の寒さ対策のリフォームを手掛けております。
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