インテリア
2023.09.28
リフォームで壁紙の張り替えを考えている方、小さな見本帳の中から壁紙を一つずつ決めていくのは、楽しくもあり悩ましくもある作業です。壁紙は部屋の雰囲気を大きく左右する大切なポイントです。壁紙選びで失敗してしまうと、せっかくの美しい部屋も台無しになるおそれがあります。
そこで本記事では、リフォームで失敗しない壁紙の選び方を解説します。
さらに、実際に石友リフォームサービスが施工したリフォームの事例をご紹介するので、
どんな部屋にしたいかを具体的にイメージすることができるようになるでしょう。
これから壁紙のリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしていただいて、
おしゃれなコーディネートを完成させましょう。
さっそく、リフォームで壁紙を選ぶ際に失敗しない方法について解説していきます。具体的な方法は次の3つです。
●フローリングや建具の色、天井の素材に合わせて選ぶ
●家具や家電の色や素材に合わせて選ぶ
●色付きのクロスや柄物のクロスはアクセントとして用いるのがおすすめ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リフォームで壁紙を選ぶ際、つい壁紙の色だけを意識して選んでしまいがちですが、フローリングや建具の色に合わせて壁紙を選ぶと良いでしょう。それぞれ別々に決めるのではなく、お互いの相性を考えながら同時に考えていくようにしましょう。
天井の多くは壁紙で仕上げられています。フローリング、建具の次は、天井の壁紙の色を決めていきましょう。まず気を付けたいのは色の明るさです。一般的に、フローリング→壁→天井の順に明るくすると、天井が高く広く感じられます。反対に、壁よりも天井を暗くすると、落ち着いた空間になります。
壁紙を選ぶときは、フローリングや天井との相性を考え、お部屋がチグハグした印象にならないように、各素材や色の調和を見て選びましょう。
家具や家電との相性を考えて選ぶ事も大切です。すでに設置している家具や家電に統一感がない場合でも、壁紙によって統一感を生むことも可能です。たとえば、クリーム色やベージュの壁紙は多くの家具との相性が良く、部屋を明るく広く見せる効果があります。
実際に壁紙を選ぶ際は、はじめに全体のテーマやコンセプトを事前に決めておくと選びやすいです。そのうえで、所有している家具や家電の色や素材との相性をイメージしながら選びましょう。また、リフォームのタイミングで家具や家電の新調を考えている方も同様に、相性を考えながら選ぶことが大切です。
最近人気なのが、一面の壁だけ違う壁紙を使う「アクセントクロス」です。空間を引き締めたり、個性を出したり、変化をつけるために採り入れる方が増えています。アクセントクロスをつくるときはどんな点に注意すればいいでしょうか。
「テレビやベッドヘッドの背面にアクセントクロスをつくることが多いのは、そこがみんなの視線が集まる場所(フォーカルポイント)になっていることが多いから。ただ単純に『テレビの後ろにつくる』ということではありません。部屋に入ったときにどこに視線が行くかアクセントクロスの位置を決めましょう。
アクセントクロスを取り入れることで、部屋に深みや個性を持たせることができます。
例えば、一面だけをダークトーンや柄物のクロスで仕上げると、その壁が部屋全体のアクセントになります。また、こうしたアクセントクロスは、照明との組み合わせによってさらに効果的な空間を創り出すことができます。
ここまでリフォームでの壁紙の選び方を解説してきましたが、実行する前に、起こりやすい失敗やトラブルについて把握しておく必要があります。余計な費用がかからないようにするためにも、きちんと知っておきましょう。
壁紙のリフォームでは、実際の仕上がりが頭の中のイメージと大きく異なる場合があります。イメージ通りに仕上げるには、できるだけ大きなサンプルを用意してサンプルの色を確認するようにしましょう。大きめのサンプルなら、日の光に当てた際の表情の変化も確認しやすくなります。
近年ではシミュレーションツールも進化しており、VRでシミュレーションできるものも登場しています。何度も色や素材の組み合わせを試して、壁紙リフォームの失敗を防ぎましょう。
部屋の壁紙に加え、天井のクロスもある程度劣化してしまっている場合、壁紙だけ張り替えると天井のクロスとの違いが顕著になり、違和感を抱くケースが多くなっています。
部屋の壁紙と天井のクロスを一緒に施工すると効率がよく、メンテナンスのタイミングも合わせやすくなります。壁紙との違いを気にする必要もなくなるので、もし天井のクロスが劣化している場合は、同じタイミングでの張り替えを検討するのも一つの方法と言えるでしょう。
ご自身で壁紙のDIYをするためには、それなりの知識が必要になります。最近では、インターネット上に情報は沢山ありますので参考にしながら張り替える事も可能です。また、既存のクロスの上からそのまま貼れる壁紙が登場するなど、素人でもDIYしやすい環境が整ってきています。しかし、残念ながら「そんなに綺麗に貼れない」というのが現状です。綺麗に貼るには「知識と経験」が必要だという事になります。
「壁紙を綺麗にしたい」という理由で壁紙リフォームをするのであれば、業者に依頼して下さい。意外と、DIYで対応して失敗してしまい「結局業者に依頼することになった」というケースも少なくありません。
賃貸物件の所有者は大家さんやオーナーです。他人の所有物に手を加えてしまうのは許されません。
基本的に、借りる側は契約時に「原状回復」が義務付けられています。つまり、リフォームする前の状態に戻す必要があるのです。もし賃貸物件で許可を得ずにリフォームしてしまえば、修繕に必要な費用を請求される覚悟をしておいた方がよいでしょう。
このような事態に陥らないためにも、賃貸物件で壁紙のリフォームをしたい場合は、大家さんやオーナーへの相談が必要になります。
壁紙のリフォームを検討している方の多くは、実施する前に「どんな雰囲気の部屋にしたいか」を明確にしたいと思っているでしょう。そこで本項からは、富山県において石友リフォームサービスが施工した壁紙リフォームの事例を8つご紹介します。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/6.html
築33年、水回りの老朽化が目立ち始めた、リニューアルの必要性を感じました。そこでお施主様はこの機会に、雑誌やテレビ番組で見かけるような、憧れの北欧風インテリアの導入を決意し、リフォーム計画が動き出しました。
そんなご要望・期待に沿うため、キッチンと壁紙のアクセントにグリーンを使い、オークの無垢材を使っています。グリーンが印象的で温かい雰囲気を作り出しました。
そして、LDKだけではなく、全体的な空間も白を基調とした北欧風のデザインへと一新しました。洗練された白は、光をよく取り入れ、開放的な雰囲気を演出しています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/10.html
お施主様は、家庭の状況が変化し進展する中で、家の狭さや古さをより鮮明に感じるようになったそうです。お施主様のご家庭では、お子様の就職をきっかけに、リフォームする決断をしました。
結果、これまで活用していなかったスペースを最大限に有効活用することで、ご家族が心地よく集まれるリビングが完成し、廊下の幅も十分に確保したため行き交いでストレスを感じることもない、快適な空間に仕上がっています。
全体的な壁紙のデザインコンセプトとして、お施主様が好きな青色を各所に採用して、統一感のある内装が作り上げられました。
トイレに関しては、家族全員が快適に利用できるよう、トイレも二つ設けました。一つは家族用で、もう一つのトイレはおばあちゃん専用です。おばあちゃん専用のトイレは広々としており、車いすでも動きやすくなっています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/15.html
二世帯同居の実現のため、2階を全面リフォームし、子世帯専用のプライベート空間へと変身させるプロジェクトが始まりました。目指すは、広く開かれたLDKと機能的な水回り・収納動線の実現です。結果として、スペースの有効活用と動線をシンプルにすることで快適に生活できるような空間に仕上がりました。
また、今回のリフォームではインテリアデザインも重要視されていました。そこで各所にさまざまな工夫を凝らしています。まず、家族が集まるLDKの主役は、アイランドキッチンでタイル調の壁紙もおしゃれな空間を大きく後押ししています。そして、水回り空間は白を基調に、清潔感のある空間に仕上げました。さらに、浴室はモノトーンデザインで高級感のある雰囲気が漂っています。このように、各所の壁紙やデザインを工夫することで、家の中だけでもさまざまなおしゃれな空間を楽しめる住宅が完成しました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/47.html
リフォームのきっかけは、一人暮らしのお母様との共同生活の実現にありました。息子さんの強い願いによって、60年以上の時を経た家を、現代のライフスタイルに適した空間へと変える計画が動き出しました。長い冬の寒さや古い間取りが引き起こす不便を解消するため、家族全員が長く住み続けられるよう、耐震性や断熱性などの面で徹底したリフォームが行われています。
また、この家では、子世帯とお母様が使用するキッチンでは空間が異なるテイストでまとめられています。子世帯のキッチンは白を基調にした明るい雰囲気がただよう一方で(上記の写真を参照)、お母様の空間は黒と深い木目を組み合わせた重厚かつ落ち着いたデザインとなっています。どちらの空間も、照明や色の配合によるこだわりが詰まった、心地よい場所へと変貌しました。
浴室は、光沢感のある黒い浴槽と高級感漂う壁材が合わさり、モダンかつ落ち着いた雰囲気の空間を創り出しています。こうした変化は、新しい共同生活の始まりを予感させるものとなりました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/57.html
このリフォームでは、お施主様の希望である「2階から1階へと生活の拠点を移す」という計画がベースになっていました。元々は古くなった1階の水回り設備の更新と清潔な空間創りを目指していましたが、リフォーム計画が進む中、性能面の強化とデザインの向上への期待が高まってきました。結果として、1階全体を見直す大規模なリフォームが始まったのです。
LDKは、家具やアクセサリー、観葉植物などお気に入りのアイテムに囲まれ、とても心地よい空間になりました。キッチンはブラウン系で統一され、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
入口付近には、目を惹く絵画があり、白ではなく色を変えた壁がアクセントとなっています。さらに、スポットライトが絵画を際立たせています。収納計画も効率的に進められ、整理整頓が簡単になりました。
階段の壁にはアートのようにデザインされ、階段はカーペットが張られ足元の負担を和らげます。そしてトイレは、かつては薄暗く寒々しい場所でしたが、今はベージュと黄色のクロスが配合され、明るく楽しい空間へと変わりました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/64.html
実家を引き継いだご主人と共に新しい門出を迎えたお施主様のご家庭。以前の部屋ごとに仕切られた間取りは、生活にストレスを感じさせるものだったため、夫婦の老後も視野に入れ、リフォームしたことでストレスフリーな生活が送れる住まいへと劇的に変身しました。
元々の細かく仕切られた和室と洋室を一つに統合することで、約28帖の広々としたLDKが生まれ変わりました。耐震性や断熱性といった住宅性能も新築同様のレベルに引き上げられ、床暖房を搭載したLDKは、開放感がありながらも冬でも暖かく過ごせる空間となりました。
特筆すべきは、キッチンエリアです。そのキッチンはもともと上飯野店のショールームに展示していたアイランド型のもので、奥様が一目惚れし、その場で採用が決まったというこのキッチンは、収納力豊富で料理の作業もスムーズに行える設計となっています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/68.html
「玄関が道路から奥まったところにあり、分かりにくい」
そんな悩みからスタートしたのが今回のリフォーム計画です。玄関から水回り、LDK、そして寝室まで幅広くリフォームされました。
玄関ホールは特に印象的な部分となりました。初めの打ち合わせから掛け軸を飾りたいというご要望を受け、飾りつけスペースを設置して玄関の目玉にしました。掛け軸と見事にマッチするアクセントクロスには、天然素材の珪藻土を利用しています。これにより、玄関は掛け軸が引き立つ美しい空間へと変貌しました。
次いで、LDKも素晴らしい変身を遂げました。壁で仕切られていた和室を取り壊し、開放的なLDKを実現。広がったLDKは、おしゃれで手先が器用なお施主様のこだわりの家具が映えるナチュラルな空間となっています。
家全体のデザインとして、ナチュラルな雰囲気がただよう素敵な空間に生まれ変わりました。トイレや家具のアクセントとして、濃い色の木材を活用しているのが特色となっています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/62.html
長い間、空き家として長い期間が経過していたお施主様の奥様のご実家リフォームが施されました。昔の構造が色濃く残るその家は、収納が不足していて居室がほとんど物置のように利用されていました。このような状態から抜け出し、間取りの改善や収納スペースの確保、断熱の見直しを行い、セカンドライフを心地よく過ごせる住まいへと変えるべくリフォーム計画が始まりました。
はじめに手を加えられたのは、年月による錆や色褪せが目立っていた外壁です。ガルバリウム鋼板という総合力の高い材料を使い、耐久性の高い新しい外壁へと生まれ変わらせました。
次に、住宅内では家族や訪問者がすぐに手を洗えるように、入口近くに手洗いコーナーを設けました。トイレスペースは将来の介護を見越して広く取られ、今は必要ないかもしれないですが、将来必要になったときに再度リフォームする手間を省けるよう配慮されています。
また、LDKはとくにデザインへと焦点を当ててリフォームされました。格子や天井に変化をつけることで、一層深みのある空間に。壁紙を含めた色調は統一され、落ち着いた雰囲気のLDKが誕生しました。さらに、和室では安心感を提供する空間創りが行われ、襖紙には自然を感じさせるグリーンを、天井には大地を感じさせるブラウンのアースカラーを使用しています。
まとめリフォームで壁紙の貼り替えをするとき、失敗を避けるには、天井や床、家電、家具などとの相性を考えながら、色のトーンを合わせることが大切です。「ただ壁紙を張り替えるだけ」と油断し、何も考えずにリフォームを施工すると、本記事でご紹介したような失敗やトラブルを引き起こしかねません。逆に言えば、今回ご紹介したことを把握したうえで壁紙のリフォームをすれば、きっと素晴らしい空間を作り上げることができると思います。
富山県に在住の方で「それでも心配!」という方は、ぜひ富山エリアの石友リフォームサービスにご相談ください。無料相談やWEBでの見積もりが可能です。いつでもご連絡お待ちしております。
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