リフォームコラム
吹き抜けを塞ぐならリフォームがおすすめ!メリット・デメリットや注意点[Vol.977]

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2024.04.26

吹き抜けを塞ぐならリフォームがおすすめ!メリット・デメリットや注意点[Vol.977]

吹き抜けのある家に憧れて新築を建てたは良いものの、最初は満足していたけど予想していなかったデメリットに直面し、悩みの種になっているという方は少なくないでしょう。


たとえば、
・1階の音が2階まで響いてストレス
・エアコンが効きにくい
・高いところのメンテナンスがしにくい

などが吹き抜けによる悩みとして挙げられます。そこで考えられる一つの対策が「吹き抜けを塞ぐ」ことではないでしょうか。


本記事では、リフォームで吹き抜けを塞ぐことができるのか、吹き抜けを塞ぐメリット・デメリットを中心に解説します。吹き抜けを塞ぐ場合の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。



リフォームで吹き抜けを塞ぐことはできる?


結論、リフォームであれば吹き抜けを塞ぐことが可能です。


一方、DIYで吹き抜けを塞ぐことを検討している方もいるでしょう。しかし、DIYでは完全に吹き抜けを塞ぐことは難しいです。寒さ対策として一時的に塞ぐことは可能ですが、完全に塞ぐとなると別の話になってきます。



リフォームで塞いだ吹き抜けの活用方法 


吹き抜けを塞ぐことでスペースが新しく生まれますが、どう活用するか悩む方も多いでしょう。有効な活用方法としては次の3つの方法があります。


1. 新しい部屋をつくる
2. ロフトをつくる
3. 床材を敷く


「世帯人数が多くて部屋数が足りない」「仕事場や趣味部屋としてもう一つ部屋が欲しい」という願望があれば、新しい部屋をつくるのがおすすめです。


一方、部屋を増やすことに必要性を感じていないのであれば、さまざまな用途に使えるロフトをつくるか、最低限の予算でリフォームを行うために床材を敷くだけにする選択肢もあります。リフォームの目的や予算を考慮して検討してみましょう。



リフォームで吹き抜けを塞ぐメリット


リフォームで吹き抜けを塞ぐメリットは次の3つです。


●エアコンの効率が上がるため電気代を節約できる
●活用できるスペースが増える
●生活音が響きにくくなる


それぞれ詳しく見ていきましょう。



エアコンの効率が上がるため電気代を節約できる

エアコン

吹き抜けがあると、一部屋の体積が大きくなるためエアコンの効率が悪くなってしまいます。吹き抜けを塞ぐことで部屋の体積を減らし、エアコンの効率を上げられるため電気代を節約できるでしょう。


また、暖かい空気は上に行く性質があるため、吹き抜けがあるとエアコンをつけても冬は1階が温まりにくく、夏は2階が冷えにくい特徴があります。しかし、吹き抜けを塞げば新しい床で遮られるため適温になりやすく「快適に過ごせるようになった」という実感が得られるはずです。



活用できるスペースが増える

吹き抜け リフォーム スペース活用

吹き抜けは開放感がありますが、活用できるスペースを狭めてしまうデメリットがあります。リフォームで吹き抜けを塞ぐことで部屋や収納スペースを増やせるため、生活しやすくなるでしょう。


ロフトを物置として活用したり、子ども部屋や趣味部屋、仕事部屋など、さまざまな活用方法があるので検討してみてはいかがでしょうか。



生活音が響きにくくなる

生活音

吹き抜けがあると、下の階の音が上の階にも響いてしまいます。たとえば、2階で勉強をしているときに、1階で家族がテレビを見ていたら音が響いてくるため、2階にいる人はストレスになってしまうでしょう。他にも、子どもの遊び声が家全体に響いてゆっくりできないという事態も考えられます。


そこで吹き抜けを塞げば、新たに設けられた床で音を軽減できるようになるため、生活音が響きにくくなります。生活音に対して敏感な人にとって大きなメリットです。



リフォームで吹き抜けを塞ぐデメリット


リフォームで吹き抜けを塞ぐとき、メリット以上に重要になってくるのが吹き抜けを塞ぐことで発生するデメリットです。デメリットを正しく把握しておかないと「吹き抜けを塞がなければ良かった…」と後悔しかねません。ここできちんと把握しておきましょう。


リフォームで吹き抜けを塞ぐデメリットは次の3つです。


●開放感が失われる
●採光性の良さが失われる
●リフォーム費用がかかる


では、それぞれ詳しく見ていきましょう。


開放感が失われる

吹き抜け リフォーム

開放感が得られることを理由に、新築に吹き抜けを採用する家庭も多いでしょう。しかし、吹き抜けのメリットである開放感が、吹き抜けを塞ぐことで失われてしまいます。吹き抜けがある家に慣れていると、新しく設けられた床で視線が遮られれば「狭く感じるな…」と後悔するかもしれません。


リフォームで吹き抜けを塞ぐ前に、吹き抜けのない家に行ってみたり、可能であれば「VR内覧」を試してみたりして問題ないかを確認してみるとよいでしょう。


採光性の良さが失われる

吹き抜け リフォーム

吹き抜けの高い位置に窓を取り付けている場合は、高いところから光が多く差し込むため、家全体を明るくしてくれます。しかし、吹き抜けを塞ぐと採光性の良さが失われるため、下の階が暗く感じるようになる可能性があります。


特に、日当たりの良くない立地であれば、なおさら暗く感じてしまうでしょう。それでもリフォームで吹き抜けを塞ぎたい場合は、ライトや窓を取り付ける位置を工夫して採光性をカバーするとよいでしょう。


ただし、新築時に建築基準法の採光規定を守るために吹き抜けを利用している場合は、吹き抜けを塞ぐことで基準を下回らないように注意が必要です。


リフォーム費用がかかる

吹き抜け リフォーム 費用

DIYでも吹き抜けを一時的に塞ぐことは可能ですが、きちんと塞ぎたい場合はリフォームが必要になるため、ある程度の費用がかかります。また安全性の問題など考えると、きちんとした専門店へ相談することがおすすめです。


詳しい費用は、リフォームの内容によって大きく異なるため、費用が気になる方は業者に見積もりを依頼しましょう。当社では相談や見積もりを無料で対応しているのでこちらから気軽にお問い合わせください。



リフォームで吹き抜けを塞ぐときの注意点


リフォームで吹き抜けを塞ぐ場合「建築確認申請」が必要になることがあります。建築確認申請とは、家を建てる工事やリフォームで増築を行う際、建築基準法や各市町村の条例に適合しているかを確認するために、研究検査機関あるいは特定行政庁に確認申請をすることです。リフォームで吹き抜けを塞ぐ場合は、床面積を増やすことになるため増築扱いとなり、基本的に建築確認申請が必要となります。


具体的に、建築確認申請が必要になるのは10㎡を超える増築を行う場合です。防火・準防火地域の場合は10㎡以下でも申請が必要になります。ただし、リフォームで吹き抜けを塞いで「ロフト」をつくる場合に限り、防火・準防火地域であっても確認申請が不要になる可能性があります。ロフトの基準や定義は各自治体で異なるため、事前に確認しておきましょう。


また、リフォームの内容によっては、固定資産税の額が増える可能性があることにも注意が必要です。固定資産税の算出に「床面積」が影響するため、その金額が増えることがあります。吹き抜けを塞ぐにあたって、スケルトンリフォーム(住居を骨組み状態まで解体して行う大がかりなリフォーム)をする場合は固定資産税の増額対象になります。


これらに加えて、吹き抜けの大きさや周辺の構造によっては床として使用できる程の強度が得られないというケースや、ピアノや大量の書物などの重たいものは置けないといった重量に制限が出てくる可能性もあります。どのような使い方を想定しているのかをしっかりと考えて、専門家に相談することがおすすめです。



まとめ


リフォームで吹き抜けを塞ぐことで、エアコンの効率が上がるため電気代を節約できる・活用できるスペースが増える・生活音が響きにくくなるといったメリットが得られます。一方で、開放感が失われる・採光性の良さが失われる・リフォーム費用がかかるといったデメリットがあるのも事実です。いま吹き抜けを塞ぐかどうかで悩んでいる方は、これらを考慮したうえで検討が必要になります。


上記を踏まえて、吹き抜けを塞ぐことを決めた後は、建築確認申請や固定資産税の増加について確認しましょう。自治体によって基準や条件が変わってくるため、事前に確認しておくことが大切です。もし、分からないことがあれば石友リフォームサービスにお気軽にご相談ください。


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