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2024.06.07
こんにちは!
今回は雨水対策の3つにあてはまる、バルコニーについてお話したいと思います。
繰り返しますと「屋根・外壁・バルコニー」の3つが主要な外装材となり、これらは新築から10年以内に雨漏りを起こせば「瑕疵(欠陥)」として売主に補償を求められる部位になります。
それは、いかに新築だとしても外装材は他の建築部材よりも劣化が早いということで、建築される方々を守ることで安心感が得られます。
逆にいかに建築部材がわたしたちを守ってもらえるかがポイントになると思います!
外装材は強い日差しにさらされているので、基本的には塗装を行えば紫外線から保護して塗膜による防水効果などにより部材の延命を図ることがメンテナンスの中心となります。
今回のバルコニーもメンテナンス方法は他と異なります。
ですので、詳しくみていきましょう!
バルコニーといっても昔ながらのアルミ製バルコニーは、建物の外部に後付けされていて構造が別物なのでここでは関係ありません。
メンテナンスが必要なのは、手すり壁が外壁と同じ素材の建物と一体で作られているものです。
*バルコニー
バルコニーの床はその下の構造材にとっては屋根となっているため、水を漏らさないようにしっかりと防水処理を行うことが大切になります。
そこで木材住宅では、FRP(繊維強化プラスチック)という防水材が多く使われています。
*①FRP防水工事 下地処理
*②FRP防水工事 塗布
*③FRP防水工事 塗布先行、完了
FRPはボートなどの船体などにも使われている材質で、現場の形状に合わせて継ぎ目のない防水層を作ることができるため、優れた防水性能が認められています。
*バルコニー FRP防水工事、完了!
このFRPは、樹脂のため紫外線による劣化が弱点で、トップコートと呼ばれる塗膜によって紫外線から保護されています。
トップコートは10年ごとに塗り替えて、FRPは20~30年程度で交換するのが一般的なメンテナンスサイクルです!
*トップコート 施工前、施工途中、施工後
もう一度おさらいすると、木造住宅のバルコニー防水には、一般にFRP(繊維強化プラスチック)が使われています。
FRPはトップコートと呼ばれる仕上げ塗料によって、紫外線から保護されているため、メンテナンスとしては10年ごとにトップコートの塗り替えが必要になります。
紫外線を受けやすい場所では劣化が進みやすいため、日当たりのいい場所は特に早めにメンテナンスをして、FRP防水層をしっかりと保護しましょう。
トップコートだけでなく、FRP防水層まで劣化が進んでいる場合は、下地がしっかりしていれば上からFRPを重ねて再防水の工事をすることもありですし、FRPより更に下地まで傷んでいる場合は、一旦下地ごと撤去してから、再度下地・FRP防水層を作り直す必要性があります。
そして、寿命と次回のメンテナンスは、基本的には10年ごとに表面のトップコートを再塗装する。
加えて、下地の防水層が傷んでいる場合は、状況に応じて防水の作り直し工事を行う。
いずれにしても、FRP防水層の寿命は20~30年程度となります。
1年を通して雨が多くなる季節がもうすぐやってきます!
リアルタイムで、待ったなし!!の状況の方や、あるいは建築後10年を2~3年後に迎える方は石友リフォームサービスにお立ち寄りください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
*紫陽花と青空
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