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2024.07.01
「色々なタイプの食洗機があるけど、もっと機能をよく比較してから購入すればよかった」
「食洗機を買うときに、もっとしっかりと専門家に相談しておけばよかった」
購入した後にこんな後悔をした人がいるのは事実です。
安くない買い物なので、食洗機の導入を検討している今「本当にフロントオープンの食洗機で大丈夫かな」と不安を感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではフロントオープンの食洗機にして後悔してしまった事例を4つと、食洗機全般に共通する導入して後悔した事例をご紹介していきます。
食洗機は家事の手間を減らしてくれる力強い味方ですので、ご自身のライフスタイルや環境にマッチするのかという視点で、後から後悔をしない食洗機選びの参考にしてみてください。
家庭用の食洗器には、卓上タイプとビルトインタイプがあります。このうちビルトインタイプの食洗器はさらに下記の2種類にわかれます。
●スライドオープン
●フロントオープン
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
スライドオープンは、引き出し式のボックスタイプ食洗機です。1回の洗浄に使う水量が少ないため省エネ性能に優れています。また、周りが囲われているため、上からだけ食器を入れることが可能です。
スライドオープンには、底が深い「深型」と浅めになっている「浅型」があります。深型は大きな調理器具も一緒に洗浄できるのがメリットです。菜箸のような長いものや、まな板などの大きなもの、大皿なども入ることで非常に人気を博しています。一方、浅型は食洗機自体に必要なスペースが小さいため、他の収納スペースを確保できるのがメリットになります。
フロントオープンタイプは、扉を90度に開けてカゴを引き出して使用する食洗機です。周りが囲われていないため、どこからでも食器を入れることができます。上下2段構えになっており、一度に大量の食器を洗浄できるため、家族人数が多いご家庭におすすめの食洗機です。入れる順番を間違えたときにも、わざわざ上から取って入れ直す必要がないのも魅力と言えます。
またスプーンやフォーク、箸などのカトラリー専用トレイがある機種もあり、一度の食事でカトラリーを多く使う方にとても好評です。
先述したように、ビルトインタイプの食洗機にはスライドオープンとフロントオープンの2種類があります。ここでは、1度にたくさん洗えることで人気があるフロントオープンの食洗器を導入して後悔することになった事例を4つご紹介します。
フロントオープンタイプの食洗機は、スライドオープンのものに比べて位置が低くなります。とくに上下2段構えのため、下段に食器を出し入れするときは腰を曲げたりかがんだりする必要があり「かがむのが面倒くさい」「腰が痛い」と後悔している人がいます。
ただしリンナイ製のフロントオープン食洗機で「通いかご」を装備したモデルが登場しました。通いかごに食器を入れて、かがまずに上からセットすることができるため、かがむ頻度を軽減する事が可能です。このように近年ではメーカーが工夫を凝らす事で、かがむ面倒の軽減に力を入れています。
スライドオープンの場合、シンクから台を経由して、食洗機に食器を入れることができます。一方、フロントオープンの食洗機は、下段に入れる場合、どうしても食器が床の上を通るため水滴が床に落ちがちです。
床に水滴が落ちるたびに掃除が必要なため、大変だと感じ、後悔している人もいます。ただし、食器を食洗機に入れる前にきちんと水分を切っておくことで対処も可能です。いずれにしても手間はかかりますが、掃除の手間を減らすことはできるでしょう。
フロントオープンの食洗機は、スライドオープンの食洗機よりも値段が高い場合が多いです。そのため、食洗機の導入を考えていたときの予算をオーバーしてしまった事例もあります。1回の洗浄にかかる費用もフロントオープンの方が少し高いため、総合的に安いのはスライドオープンの食洗器だといえるでしょう(食器の量に応じて1回の洗浄にかかる費用は変わりません)。経済的な部分が気になってしまう方や食洗機に費用をかけたくないという方に関しては、スライドオープンを優先して検討するべきかもしれません。
しかしご家族の人数が多いご家庭や、1日分の食器をまとめて洗いたいと考えていらっしゃる場合には、大容量をまとめて洗えるフロントオープンタイプの食洗機の方が経済的になることも考えられます。
ライフスタイルや家族構成によっても大きく異なってきますので、ご家族の人数やどのように使用したいのかも含めてご相談いただくと、より後悔しない食洗機選びができるでしょう。
フロントオープンの食洗機は、海外製がメインです。国内でフロントオープンの食洗機を生産しているのは「リンナイ」と「パナソニック」のみです。安心感のある日本メーカーの食洗機を使用したい方にとっては選択肢が少なく、自分に合った食洗機を選ぶのが難しいかもしれません。
一方でスライドオープンの食洗機を生産しているメーカーはいくつかあり、パナソニックや三菱、リンナイなどが代表的なメーカーです。各キッチンメーカーにて代表的なメーカーの食洗機を予算や使い方に合わせて選ぶことができますので、お気軽にご相談ください。
そもそも初めて食洗機を導入するということであれば、フロントオープンの食洗機のデメリットだけでなく、家庭用の食洗機全般に当てはまるデメリットについても把握しておく必要があります。
実際に、食洗器にまつわるデメリットを把握していないことで後悔する事例も少なくありません。食洗機を導入するうえで注意するべき、代表的な後悔事例を解説していきます。
多くのタイプの食洗機では汚れが強い場合には予洗いが必要です。最新の食洗器であっても、こびりつきや着色の強いもの、油の塊などはあらかじめ落とす必要があります。飲食店などで使用している業務用の食洗器でも予洗いが必要な場合がありますので、予洗いが必要になる可能性があることを忘れてはなりません。
「食洗機に洗い物を入れるだけで済むようになる」「予洗いなんてほとんど必要ないだろう」などと考えて導入した人は、実際に使ってみると意外に予洗いが面倒で後悔している人もいます。
ただし重曹を洗剤として使用できるタイプの食洗機もありますので、少しでも予洗いの手間を省きたいという方は検討してみることもお勧めです。
食洗機で洗う食器や調理器具は、食洗機に対応したものでなくてはなりません。具体的には次のような食器は対応不可です。
●アルミ製品
●メッキ製品
●漆器
●高級ガラス食器
●プラスチック製のもの
●小さすぎるもの
●軽すぎるもの
●傷やヒビがはいっているもの
デリケートであったり、変色しやすかったりする食器や調理器具は、食洗機では洗えません。
食洗機に対応していない食器があることを知らずに導入し「プラスチックの製品を洗って変形させてしまった」「食洗機に対応していない食器や調理器具が多くて買い替えが必要になった」という事態になって後悔した人も多いので、事前に確認をすることが大切です。
種類にもよりますが、食洗機の洗浄完了までには意外と時間がかかります。乾燥まで含めると最低でも1時間程度はかかるため、手洗いした方が早いと感じ、使わなくなった人もいるようです。とはいえ食洗器の中に入れたら何もする必要がなく、乾燥まで済ませてくれるため家事負担の軽減や衛生面でも非常に魅力的と言えるでしょう。
また少量の食器で、毎食ごとに食洗機を使用する方であれば、少量コースや省エネコースが選べるタイプも良いでしょう。3食分をまとめて洗う方であれば、夜の間に洗っておくことでじかんが気にならなくなるという事もあります。どのように使いたいかによって数ある選択肢の中から適切な食洗機を検討すれば、後悔することもないでしょう。
ビルトインタイプの食洗機には、スライドオープンとフロントオープンの2種類があります。本記事では、フロントオープンの食洗機を導入した後悔事例を中心に解説しました。
フロントオープンの食洗機を導入して後悔した事例をまとめると次のようになります。
1.出し入れするときにかがむ必要があるのがめんどくさい
2.食器をセットするときに水滴が落ちやすく掃除が大変
3.価格が高くて予算をオーバーしてしまった
4.種類が少なくて選ぶのが大変だった
このように後悔事例はありますが、やはりどこからでも食器を入れることができ、一度に大量の食器を洗浄できるのは大きな強みです。メリット・デメリットを考慮したうえでフロントオープンの食洗機にするのか、もしくはスライドオープンや他の食洗機にするのかを検討することが重要になります。
またデメリットの部分に関してはメーカー各社が様々な解決策を用意しています。新しいタイプの製品ではこれまでにデメリットと考えられていたことが解消されていることが多々ありますので、最新の情報をよく取り入れておきましょう。
石友リフォームサービスにご相談いただければ、生活スタイルに合った食洗機をご予算や使い勝手などの面から適切な食洗器の導入をお手伝い致します。まずはお気軽にお問い合わせください。
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