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2024.07.11
意味が混同されやすいバルコニーとテラス。本記事では2つの違いを中心に解説します。
また、バルコニーやテラスが新たに欲しいと考えている人もいるでしょう。そこで、それぞれのリフォームでできることや増設についても解説します。ぜひ参考にしてください!
バルコニーとテラスはどちらも住宅につながった屋外の空間です。しかし、それぞれの場所や構造が異なっています。ここでは、バルコニーとテラスについて詳しく解説したのち、その違いを明確にします。
バルコニーとは、2階以上にある手すり付きの屋外スペースのことです。上部にバルコニー用の屋根がないのが基本的な構造になります。
建築基準法によって、特殊建築物や避難規定の対象になる建物のバルコニーであれば「1.1m以上の手すりと壁や柵あるいは金網の設置」が義務付けられています。仮に前述の建築物に該当していなくとも、物の落下による通行人への衝突や、バルコニーからの落下防止などのリスクを回避するためにも、手すりや壁などの設置は欠かせません。
バルコニーにはいくつか種類があります。
●ルーフバルコニー:階下の屋根を床になるように作られたバルコニー
●インナーバルコニー:屋根がついたルーフバルコニー
●サービスバルコニー:エアコンの室外機や物を少し置けるくらいの比較的コンパクトな面積のバルコニー
●回りバルコニー:住宅を取り囲むような形で設置されたバルコニー
ルーフバルコニーは、通常のバルコニーよりも広々としていて、上部に屋根もないため、さまざまな活用方法があります。陽当たりが良さを活かしてガーデニングを行ったり、洗濯物を干す場所にしたりしてもよいでしょう。
また、フラットな屋根の一戸建て住宅で屋上をルーフバルコニーとしている場合は、夏に花火やバーベキュー、子供用の小さいプールなどで楽しむことができます。
インナーバルコニーの特徴は、通常のバルコニーと違い、屋外スペースと屋内空間の中間のようになっていることです。壁や天井に囲まれながらも、外気にあたることができます。上部があるため、雨や雪などの影響を受けにくいのもメリットです。
サービスバルコニーは、サブのバルコニーとして使われることの多いものです。物置やゴミ置き場として活用する場合が多く、ちょっとした家庭菜園スペースとしての活用も可能。
回りバルコニーは、住宅を取り囲むように設けられているため、換気性の良さや各部屋とのアクセスがしやすいのがメリットです。また、景観の良い立地であれば、さまざまな方向から景色を見渡せるのもポイントになります。
テラスとは、一階にある地面よりも一段高くなったスペースのことです。屋根やひさしの有無は関係ありません。ラテン語で「高台」や「盛土」という意味になります。
よくリビングの前に設けられているウッドデッキがありますが、テラスの一種として分類されます。テラスでは他にも、石材やコンクリート材、タイルなどが使われるものもあります。広さによってはテーブルやイスを設置して、バーベキューなど飲食を楽しめるでしょう。
そんな楽しみ方のできるテラスのある暮らしに憧れている方も多いのではないでしょうか。SNSなどでもおしゃれなテラスを見る機会も増えており、実際にテラスを設けるご家庭は増えてきているようです。
まとめると、バルコニーとテラスの明確な違いは、設置される階と屋根です。2階以上に設けられたスペースで屋根がないものは「バルコニー」、1階に設けられたスペースであれば屋根の有無を問わず「テラス」だと覚えておいてください。
ちなみに、2階以上に設けられたスペースで屋根があるものは「ベランダ」と呼びます。こちらも混同しやすい用語のため、合わせて覚えておきましょう。
すでにバルコニーとテラスが設置されているご家庭もあるでしょう。せっかくスペースがあるのなら生活を快適にするような空間にしたいですよね!
そこで、バルコニーとテラス、それぞれのリフォームでできることを順に解説します。
バルコニーのリフォームでは次のようなことができます。
●屋根の新設
●防水施工
●床の修復
●バルコニーの増築
2階以上で屋根のないものをバルコニーと呼びますが、屋根を取り付けてベランダにすることも可能です。
雨漏り対策や床・壁の痛み予防として、FRP防水、ウレタン防水、シート防水といった防水施工を行うこともできます。すでに床が傷んでしまっていたり、雨漏りしている場合は床の修復もリフォームで対応可能。
バルコニーが狭く感じている場合は、増築して広げることもできます。スペースを拡大すれば、テーブルやイスを設置し、横には子供が遊ぶ場所をつくるなど活用方法も広がります。また人工芝を敷いてリラックスできるスペースとして活用するのも良いでしょう。
しかし、建築基準法によって増築できる範囲に制限があるため、事前によく専門家と相談するようにしておきましょう。
テラスのリフォームでは次のようなことができます。
●テラスの修復
●屋根を新設
●テラス囲いを設置
●フェンスや手すり、照明をつける
●テラスの増設
テラスは屋外スペースに設置されているため、雨や風で劣化していきます。床材や屋根が破損している場合、リフォームでの修復が可能です。元々屋根を設けていない場合は、屋根の設置も行えます。劣化の速さを抑えるために、テラス囲いを設置するのもよいでしょう。しかし、屋根やテラス囲いの設置前には、建築確認申請が必要かどうか、建築基準法などがクリアできるかを確認しておく必要があります。
また、雰囲気を変えたり、もっと活用方法を広げたりしたい場合は、テラスのスペースの増設やフェンス、手すり、照明の設置もリフォームで対応できます。リフォームでおしゃれなテラスに変身させることで、住宅の第一印象はグッと高まるはずです。
もしも限られたスペースしかないからと諦めている方がいらっしゃれば、まず石友リフォームサービスにご相談ください。住宅のプロが理想のテラスをつくるためのプランをご提案します。
現時点ではバルコニーやテラスがなくても、後から増設することができます。しかし、増築する際と同じように、建築確認申請の必要性や、建築基準法による建ぺい率、容積率について確認しておかなければなりません。
また、後付けする場合は、次のポイントについて考えて検討していくとよいでしょう。
●増設する用途:用途に応じてスペースの広さや屋根の有無、素材などが変わる
●床材の素材:本体や床材として使用できる素材の種類は多くそれぞれ特徴が異なる
●住宅のデザインとのバランス:住宅の外観を損なうことになりかねないためデザイン全体のバランスをきちんと確認する
●近隣の住宅への影響:近隣住宅への日差しを遮ることがないかに注意する
後付けしたバルコニーやテラスで、景色を見ながらお酒を楽しむ、家族みんなでおうちキャンプ、デスクワークの気晴らしに外気浴、日の下でストレッチやヨガをして健康づくり、月に1回バーベキューなど、これまでできなかった楽しみをライフスタイルに取り入れることができます。
もし、建築確認申請についてや建ぺい率、容積率の算出方法、上記のようなポイントなど、後付けに関して何か分からないことや不安、悩みがあれば石友リフォームサービスにお問い合わせください。
バルコニーとテラスの違いは、バルコニーは2階以上で屋根がなく、テラスは屋根の有無にかかわらず1階に設置されていることでした。バルコニーとテラスはリフォームすることができ、後付けも可能です。
「もっといろいろな楽しみ方ができる家にしたい」
「洗濯物を干したり、物を置いたり実用的に使えるスペースが欲しい」
そんな方はぜひバルコニーやテラスのリフォームを検討してみてください。憧れていた理想の暮らしにぐっと近づけられる可能性があります。また実際にリフォームや後付けをしたいという場合も、いつでもお気軽に石友リフォームサービスにご相談ください。専門家の目線でご提案をさせていただきます。
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