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2023.08.04
窓のリフォームによって、より快適な生活を手に入れたり部屋の開放感を高めたりすることができます。しかし、いくつかのポイントを知っておかなければ、窓リフォームの十分な効果を得られない可能性があります。窓リフォームのポイントに加え、施工事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
窓のリフォームは、目的に応じて施工法を使い分ける必要があります。例えば、「窓サッシの機能を高めたい」といった場合、窓サッシ交換の検討が必要です。また、「防音したい」といった場合は、サッシ対策に加え、窓ガラスのみの交換や内窓を設置するといった選択肢があるでしょう。
窓サッシを交換する施工方法には、大きく「はつり工法」と「カバー工法」の2つがあります。これらを目的や状態に応じて使い分けなければなりません。
では次項から、窓リフォームの種類とポイントを詳しく見ていきましょう。
多くの窓サッシは、外壁に食い込んだ形で設置されています。そのため、既存の窓サッシを取り除いて新しくする(はつり工法)では、外壁を切り取らなければなりません。
外壁を取り外してサッシを交換することで、次のようなメリットが得られます。
●高性能な高気密・高性能サッシが入れられる
●サッシまわりの防水を強化できる(三大雨漏り箇所である屋根・外壁・窓)
そのため、外壁張り替え工事の際には必ず検討すべきだと言えます。一方で、デメリットもあります。
●外壁を取り外すと高額になる
●窓周辺を切り抜くと防水性が弱点になる
●マンションの外壁・窓は共有のため手を入れられない
●外壁を上張りすると窓が動かせなくなる(将来のリフォームに制約が出る場合も)
外壁を切り取る窓リフォームは、工程がかかり費用も高くなりがちです。さらに、マンションの場合はリフォームできないことがほとんどのため、外壁を壊さない窓のサッシ交換が行われます。
外壁を壊さずに窓のサッシ交換でリフォームする方法には、「カバー工法」と「アタッチメント付き複層ガラスへの交換」の2種類があります。それぞれ詳しく解説します。
カバー工法は、既存の窓のサッシ上に新しいサッシ枠を取り付ける方法です。サッシの取り外しや外壁を壊す必要がないため、工期が短く、費用を安く抑えられるメリットがあります。しかし、既存の枠の上から枠を設置するため、窓の開けた部分が小さくなってしまう点には注意が必要です。また、外観の統一性を保つために、建物のスタイルやデザインに合わせて適切なサッシ枠を選ぶことも重要になります。
アタッチメント付き複層ガラスへの交換は、既存のサッシをそのまま利用しながらガラスのみを複層ガラスに交換する方法です。複層ガラスにアタッチメントを取り付けることで、従来のシングルガラスを差し込んでいるアルミサッシに、複層ガラスを入れ込むことを可能にしています。入れ替えが容易で、ガラスが結露しにくくなることが特徴です。
一方で次のようなデメリットもあります。
●サッシの枠・障子の性能が上がらない
●障子枠によっては入れられないことがある
●空気層は最大でも6mmが限度
適切なアタッチメントや複層ガラス選びや複層ガラスの交換には、専門的な知識が必要です。実績が豊富で信頼のおけるリフォーム業者に依頼することが重要になります。
また、アタッチメント付き複層ガラスの交換後は、断熱効果や防音効果の確認を行いましょう。定期的なメンテナンスやガラスの清掃も行うことで、長期間の使用が可能です。
窓の断熱性を向上させ、結露防止をしたい場合は、わざわざ窓・サッシを交換せずに「内窓の設置」で対応できます。
住宅の中で、熱の流出が多い場所は断熱対策をしていない窓です。冬は窓から52%の熱が逃げ、夏は窓から74%の熱が流入すると言われています。しかし、あまり高い費用をかけて窓サッシを交換したくないという方もいるかもしれません。
そんなときは、既存の窓の内側に窓を設置することで、断熱性を向上させることが可能です。簡単な工事なため、費用や時間をあまりかけずに済むメリットがあります。
静かな環境を手に入れるためには、窓のリフォームによる防音機能の向上が有効です。主な方法として、複層ガラスへの交換や内窓の設置があります。
複層ガラスは、2枚以上のガラスを組み合わせ、ガラスの間に空気層を設けることで防音性や強度などを上げるものです。複層ガラスを内窓として設置することで、外部の音を遮断するとともに、断熱効果や気密性も得られます。
ガラスの種類として、熱を反射するガラスがあります。遮熱型にすると夏の熱波や西日の暑さを緩和することができます。断熱型であれば暖房時に熱を逃がしにくく、冬の日射しを取り入れられます。どのガラスが良いかを選ぶには、専門的な知識が必要のため、業者に相談しましょう。
採光や通風をよくするには、窓の造設やサイズ拡大などのリフォームが効果的です。より効果を出すために次のポイントを把握しておきましょう。
●たてすべり出し窓のようなウィンドキャッチ窓にすると効率良く彩風できる
●窓は高い所にあると部屋が明かるなる反面、掃除が困難になる
●大きな窓は開放的だがプライバシー保護に難点がある
●明るくなるも断熱には不利となる
窓の増設では、光や風が十分に取り入れられるような位置を選びましょう。また、部屋の広さや用途に応じて適切な数の窓を設けることも重要です。部屋全体を均等に明るくするために、対称的な配置を考えることもおすすめです。位置を考えるとともに、窓のサイズや開閉のしやすさといった点も並行して検討しましょう。採光や通風をよくすることにこだわりすぎると、他の要素で快適さを失う可能性があります。リフォーム業者と相談しながら、総合的に判断をすることが大切です。
窓リフォームの種類とポイントを解説してきましたが、実際に施工した例を見ないとイメージが湧かないのではないでしょうか?そこで、石友リフォームサービスが、富山で実際に窓のリフォームを行った事例をご紹介していきます。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_410.html
「ダイニングキッチンが暗い」というお施主様の悩みを解消するため、窓のリフォームに重点を置きました。カウンターから天井までの大きな窓を設置したことで、自然光が豊かに差し込み、風通しの良い空間を実現しています。
新しく設けられたダイニングキッチンは、家事をしながらも家族の顔を見渡せるレイアウトとなっており、明るさと開放感が際立ちます。窓からの光が室内を照らし、自然の風が心地よく流れることで、日常の料理や食事の時間がより一層楽しくなりました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_419.html
LDKは家族が集まる場所で、快適性が求められる重要なエリアです。この施工事例では、LDKの断熱性能を向上させるとともに、水回りを一新することで快適さを追求しました。
リビングには、印象的な3つの大きな窓が取り付けられたことで、自然光がたっぷりと入り込み、明るく開放的な雰囲気を醸し出しています。同時に、窓の断熱性能も向上させることで、冬でも快適に過ごせる環境を実現しました。寒さや暑さから室内を守りながら、自然光を活用した快適なリビング空間が生まれたのです。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_497.html
お客様のご要望である「キッチン、リビング、ダイニングを1つの部屋にしたい」というリフォーム計画に取り組みました。結果、広々とした21帖のLDKを実現し、大勢の方々が集まって楽しめる空間を作り上げています。
ポイントとして、明るく温かみのある空間を実現するため、充分な自然光を取り入れる工夫を施しました。また、快適な家事効率を追求するためにL型キッチンをご提案しています。キッチンはリビング・ダイニングと一体となっているため、料理しながら家族やお客様と会話を楽しむことができるようになりました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/34.html
この施工事例ではサステナブルなリフォームと耐震リフォームを提案し、使いやすさとともに新築同様の耐震性と断熱性を備えた、長く安心で快適な住まいが実現しました。
明るい大空間のLDKでは、ウッドデッキから大きな窓を通して光が差し込み、床暖房によって真冬でも暖かく快適に過ごせます。サッシや断熱材の採用により、断熱性能が高まり、夏は涼しく、冬は暖かいLDKに生まれ変わりました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/17.html
伝統的な趣を活かしながら、現代の生活に合わせた快適な空間を実現するため、窓の位置や形状、材質にも注目して施工されました。
家族が一番集まるLDKには、大きな窓を配置しました。この大きな窓からは豊かな自然光が入り込み、室内を明るく照らし、開放感を演出します。それにより庭園の美しい景色も一望できるようになりました。
窓は断熱ガラスを採用しているため、外気の侵入を抑えると同時に室内の熱を逃がしにくくもなっています。冬でも暖かく過ごせるだけでなく、夏場の冷房効果も高めることができます。さらに、窓の開閉や操作のしやすさも考慮しています。引き違い窓やスライド窓など、使い勝手の良いタイプの窓を選び、バリアフリーな環境を実現しました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/30.html
お施主様は「冬場がとても寒い」というお悩みをお持ちでした。そこで、断熱性能を向上させるために樹脂サッシを採用し、断熱材も改修部分を囲むように施工しました。これにより、冬でも暖かく健康に過ごせる空間を手に入れています。
大空間のLDKには間接照明を導入し、やわらかな光が広がる和モダンな空間となりました。床材にはフローリング材を採用し、歩き心地も良く、外の庭園を眺めながらゆったりと落ち着けるようになっています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/12.html
間取り変更を含む全体リフォームを行った施工事例です。
開放感のあるLDKには、対面キッチンをご提案しました。元々仕切られていた空間を一つに統合し、大きな窓から自然光を取り入れることで明るく開放的な雰囲気を実現しました。キッチンに立つと、テーブルや畳コーナー、テレビが一望でき、サンルーム越しに庭や池も眺めることができます。
裏玄関も明るく広々とした空間になるようにリフォームしました。勝手口がご家族の主たる動線となっていたため、ユーティリティとホールを一つに統合し、明るさと広がりを実現しています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/2.html
老朽化した水回り設備を一新し、光と風の通る心地よいリビングを実現しました。
窓を大きくしたことで、室内に自然光が差し込み、床暖房によって冬でも温かな陽だまりのような空間を実現しています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/7.html
仲良し家族が集える場所を作るため、広いLDKを設けました。畳スペースと掘りごたつを導入し、横になってくつろぐことができる空間になっています。
また、大きな窓を多めに設置し、日中でも電気を点けずに明るい空間を実現しました。カウンター前に窓を配置し、自然光のもとで勉強やパソコン作業ができるようにした点はこだわりのポイントです。カウンターは庭側に向かって配置されているため、景色の良い場所で食事や作業を楽しむことができます。
寒さに悩んでいた浴室工事も行い、ご家族が快適に過ごせる環境を整えました。オールガス温水床暖房や浴室暖房乾燥機の導入により、足元からのポカポカとした温かさを実現し、光熱費も43%削減することができています。
窓のリフォームを考える際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。ここでは、富山で窓をリフォームする際に知っておきたい3つのポイントについて解説します。
窓リフォームの工期は、プロジェクトの規模や窓の数によって異なりますが、一般的には1日~1週間程度となります。具体的な工事の流れは、次のようになっています。
1. 見積もりと打ち合わせ:リフォーム会社に窓リフォームの見積もりを依頼し、希望や要件を打ち合わせます。
2. 設計と選定:リフォーム会社と協力して、窓のデザインや仕様、材料などを設計し、選定します。
3. 施工準備:窓リフォームに先立ち、現場の準備や必要な解体作業を行います。
4. 窓の取り付け:新しい窓を取り付ける作業を行います。窓枠の取り外しや新しい窓の設置が含まれます。
5. 仕上げ作業:窓周辺の補修や塗装、絶縁材の取り付けなど、仕上げの作業を行います。
6. 確認と引き渡し:窓の機能や性能、仕上がりについて確認し、最終的な引き渡しとなります。
窓リフォームを行う際は、業者選びにも注意が必要です。
納得のいくリフォームができるかどうかは、業者選びで大きく変わるため、次のポイントを参考にして、リフォーム業者を選ぶようにしましょう。
●実績と経験が豊富
●口コミや評判が良い
●正規の資格を保有
●複数の業者に見積もりを取ってもらう
●問い合わせた際の対応が丁寧かつ迅速
●アフターフォローが充実
リフォームは長期的な投資であり、自宅の価値や快適性に大きな影響を与えます。適切なリフォーム会社を選ぶことで、予算内で満足度の高いリフォームが実現します。慎重な調査と比較を行い、信頼できるリフォーム会社を選びましょう。
窓のリフォームは、快適な室内環境を作るために重要な要素ですが、費用が気になる方もいるでしょう。そこで、窓リフォームをコストを抑えて実施する方法をいくつかご紹介します。
●補助金や助成金の活用:政府や各自治体が提供している補助金や助成金を活用する
●減税制度の利用:エネルギー効率の改善を図る窓のリフォームは減税制度の対象になることがある
●複数の見積もりを比較する:複数の業者のうち見積もりが安い業者に依頼する
●部分的なリフォームを検討する:住宅の全体的なリフォームではなく、部分的なリフォームを検討する
●リフォーム後のメンテナンス費用も検討する:高額なリフォーム費用がかかってもメンテナンス費用が安く済む場合がある
これらの方法を実践し、経済的負担を減らして窓のリフォームを行いましょう。
窓のリフォームはさまざまな方法があります。目的に応じて使い分けることで、理想の環境となります。実績が豊富で信頼のできるリフォーム業者と相談しながら、納得のいく快適な空間を手に入れましょう。
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