インテリア
2023.12.26
こんにちは!
今回は、「室内の照明プラン」についてお話します。
リフォームの施工後の写真を見る機会がたくさんあります。
なかでも石友リフォームサービスで工事をしていただいたお客様の完成写真はいつも見ています。
仕上がった完成写真は、
「いい仕上がりだなあ。こんなインテリアは好みだなあ」
「発想が大胆で、自分のなかにはないようなものだけど、おしゃれな感じでいいなあ」
「古民家リフォームだとこのような仕上がりになるんだなあ」
と、さまざまな感想を持たせていただきます。
これらの体験をしていくと、共通点が見えてきます。
それは、多くの完成後の雰囲気がその仕上がりに違和感なく、頼まれたお客様のご要望が形になっているだろう、と確信もっていえることです。
リフォームを依頼されたお客様の、お喜びの声を「太鼓判」という形でホームページに載っているのを読んでも、わかります。
ここで、このような雰囲気にするのは、どんなに大変なことだろう、と率直に思うのですが、
これを実現するために、ある役割のアドバイザーが専門にいます。
それが、インテリアコーディネーターです。
そんなインテリアコーディネーターの方々にインタビューしたことを、参考にお話ししたいと思います。
ここで、インテリアコーディネーター(略称:IC)の方々が各支店におられますが、北陸の3県の中で、代表して4名の方々にお話を聞きました。
その中で、聞いてみたいことがありました。
それは、お客様の具体的なご相談を受ける際に、何に気を付けておられますか?ということ。
皆様にお聞きして、いろいろなポイントがあると思いました。
ご紹介いたします。
・工事範囲においては、テイストは3つまでで色選びを抑える。
・お客様の「これいいなあ」の選択肢は、全体的に不釣り合いのものだったら、提案し直す。
・コーディネートの最初のうちに、好きな写真で、好みがわかるものを用意してもらう。
・コーディネートで気をつけることは、お客様の着てらっしゃる服やお持ちの物を見て、コーディネートを考える。
など、
主な気をつける点になります。
その他にも、ざっくばらんにお話を聞くことで何かヒントになることはないかと思っていました。
そのなかで、気になるポイントがあると感じました。
それが、室内の雰囲気・テイストを決めるのは、2つあると思ったことです。
その代表的なものが、建材の素材感。床や壁や天井の内装部分に、統一感を感じられるように提案されるということでした。そこに使う床材、壁材、天井材の質感を大事にして、室内の雰囲気をつくる、ということでした。
そして、もっとも興味深いなあ、と感じたのが照明器具の選択です。
今回は、その照明器具の選択に焦点を当てていこうと思います。
「照明器具」といって、さまざまな形や色合い、大小の違いなど千差万別で一言では語れないことと思いました。
これらの中から、適した照明器具を選択するのは、本当に至難の業と思います。
やはり、長年使用する愛着ある住まいを、よりよい雰囲気・テイストをつくるためには、専門家のアドバイスが必要不可欠だと思いました。
それをお話するのは、酷と思いましたが、あるICの方から、ヒントをいただきましたので、それが答えとは言えませんが、ご紹介させて頂きたいと思います。あるお客様にご提案させていただいたプレゼン資料になります。
お客様に提案させていただいたプレゼン資料を抜粋して、掲載させていただきました。
1件のお宅の資料で、まだ資料の数が多いですが、わかりやすく仕上がったもので構成されていました。
この資料がお客様に届き、「お部屋」の想像が出来上がっているのだろうと思います。
お客様の「お部屋」のイメージができたところから、そのイメージのままで、照明器具の選択になります。
繰り返しますが、照明器具のバリエーションが増えてきているので、ここで代表的なものをご紹介いたします。(参照:●インテリアコーディネーター試験・【照明②~照明器具の種類、配光~】)●照明にはどんな効果がある?目的とシーン別に照明の選び方を紹介!【gram eight】
天井に埋め込んで使用する照明です。目的に応じて様々な機種があります。一つではなく複数レイアウトするのが一般的です。一箇所だけつけてスポットライトのように楽しむこともできます。天井から照明器具が突き出していないので、空間を広々見せられます。
ダウンライトの場合は天井に電気工事が必要です。また光の方向が変えられるユニバーサルダウンライトもあります。リビングや書斎、寝室、廊下などに人気の照明です。
高効率グレアレスダウンライトは、反射鏡で直射グレア(まぶしさ)をカットしながら、器具効率を高めたものです。角度が付けられるダウンライトをアジャスタブルダウンライト(ユニバーサルダウンライト)といいます。展示物や商品を効率よく照らすことができます。
断熱材などが施工された天井では、取り付けられるダウンライトが決められています。
「Sマーク」があるものは、断熱施工した天井でも使うことができます。
スポットライトは一部の空間のみを局所的に照らす照明です。
インテリアの中で目立たせたい場所に照明を当てたり、間接照明にして壁を照らしたりなどの使い方ができます。
天井に取り付けるタイプ、スタンドタイプなどバリエーションが豊富で、スタイリッシュな空間作りに最適です。
ダクトレール自体は照明ではなく、ダクトレールにスポットライトやペンダントライトを取り付けて使用します。レールの内部に電気が通っているため、レール上に照明器具を自由にレイアウトできるのが特徴です。
最近は引掛シーリングにダクトレールを取り付けられるものも増えてきたため、電気工事をしなくても設置できるようになりました。
ペンダントライトは、コードやチェーンを使って天井から吊り下げるタイプの照明です。
おしゃれな空間づくりに向いている個性的な照明で、デザイン性が高いものが多いです。
天井から照らすあかりと違って、光がある場所が低くなるため、テーブルやカウンターなどを部分的に照らすのに適しています。インテリアとして取り入れる方も多いようです。
テーブルライトは、手元を照らす照明です。
テーブル、棚の上などに置いて使用するスタンドライトです。クリップで固定して使用できるものもあります。勉強机や書斎に設置する実用性が高いものから、部屋に温かみや個性を与えるデザインを重視したものまでさまざまなバリエーションがあります。
シーリングライトは、天井に直接取り付ける照明です。
調光だけでなく、調色機能(色温度の変更)を備えた機種もあります。
シーリングファンライトは、機能性にもインテリア性にも優れた照明器具です。
便利な機能が搭載されている商品も多いので、暮らしの快適さがアップするでしょう。
シーリングファンライトの上手な選び方や、おすすめ商品を紹介する記事が多く、その中でも、ウッディデザインやヴィンテージデザインなど、おしゃれなデザインの商品が人気です。
また、シーリングファンライトは、部屋の「温度のムラ」をなくせることもメリットです。暖かい空気は部屋の上部、冷たい空気は床の近くにたまりやすい特徴があります。
天井から風を送ると効率よく空気が循環し、部屋の室温が均一になるのです。その結果、冷暖房効率のアップや電気代の節約効果も期待できるでしょう。
おしゃれで機能的なシーリングファンライトを選ぶことで、快適な生活を送ることができます。
ブラケットは、壁面に取り付ける照明です。
ブラケットライトは壁や柱などに取り付けるタイプの照明です。ブラケットライトを取り付ける場合は、壁の内側に配線を通す電気工事が必要になります。
壁や柱から空間を照らすタイプと、間接照明として壁などを照らすタイプがあります。スタイリッシュな空間作りに最適です。
ブラケットライトはそのアイテム自体がデザイン性の高いものが非常に多いです。丸みを帯びた優しい雰囲気のデザインやシャープなモダン調なもの、アンティークのような雰囲気のものなど部屋の雰囲気に合ったデザインのものを選ぶことができます。
光の漏れ方に様々あり、上方へ漏れているものや下方のもの、両方に漏れているものなど微妙な雰囲気を調整することができるようになっています。メイン照明と併せて使用する場合はブラケットライトがアクセントとなりますし、メイン照明を消して使用する場合には落ち着いた雰囲気を出すことも可能です。
部屋だけではなく階段や廊下、玄関に設置した場合には、おしゃれな雰囲気を出すことがもちろん補助照明として活用することができます。
間接照明は、部屋の雰囲気を柔らかくしたり、空間を広く見せたりする効果があるため、生活に必要な場所が最優先、部屋の入口から一番遠い角に置く、壁に反射させる、見せたいものに光をあてる、などがあります。
間接照明は、光を天井や壁に当てて直接光が当たらないようにする照明のことです。空間に深みを与えてくれます。家具の後ろやテレビの後ろなどに設置するタイプも人気です。幻想的でシックな空間を作れます。
たくさん種類がある照明器具ですが、ひとつひとつのお部屋で、様々なシーンが創造できるなかで、快適に過ごしたければ照明の種類や電球の色を、目的に合わせて選ぶことが大事かと思います。
ひとつのお部屋でも、さまざまな使い方があると思うので、例えば、部分的に調光や調色機能を生かしてシーンにあわせて使い分けるのが、良いことだと思います。
今回は、「室内の照明プラン」についてお話しました。
さまざまな照明器具を使ってお部屋の印象を変えるようにして、楽しんでみてください!
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