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2024.01.09
床のリフォームを検討している方は必見です。本記事を読むと、次のことが分かります。
●住宅の床のリフォームで目的に合う床材
●床のリフォームを行うべき施工タイミング
●床のリフォームの施工方法
●施工事例による完成イメージ
記事の最後には、床のリフォームで悩みがちなことについて質問形式で回答しています。ぜひ最後までご覧ください。
床のリフォームでは、目的に応じて適切な床材を用いることが大切です。
一般的に用いられる床材は次の5つになります。
●フローリング
●クッションフロア
●フロアタイル
●カーペット
●畳
適切な床材でリフォームできるよう、それぞれの特徴を見ていきましょう。
一般的に洋風な部屋に使われるフローリングですが、フローリングにもいくつか種類があります。
さらに、複合フローリングは使われる化粧材によって次の種類に分かれます。
クッションフロアは、PVC(ポリ塩化ビニル)を主材料とする柔軟なシート状の床材です。柔軟性によって衝撃をやわらげる効果があります。また、水にも強いので、キッチンのような水回りの床材に使われることが多いです。
「メリット」
●水や汚れに強くお手入れが簡単
●施工が容易でDIYに向いている
●コストパフォーマンスが良い
「デメリット」
●耐久性が低いものもある
●高温に弱い場合がある
●太陽光による退色が起きやすい
フロアタイルは、PVCを主材料とするタイル状の床材です。クッションフロアとは異なり、ピースに分かれています。クッション性が無い分、傷や水、汚れに強いのが特徴です。耐久性とメンテナンスのしやすさから商業施設などにもよく使用されます。
「メリット」
●耐水性・耐久性に優れている
●デザイン性が高い
●土足でも問題ない
「デメリット」
●施工に専門的な技術が必要な場合がある
●硬いため立ち仕事には不向きの可能性がある
●継ぎ目による隙間から水が入ることがある
カーペットは、物によってウール(羊毛)、ナイロン、ポリエステルといったさまざまな素材で作られています。素材の性質から防音と遮音に優れており、マンションやアパートなどに人気の床材です。
「メリット」
●温かみがあり、足元が快適
●防音効果が高い
●色や素材の選択肢の幅が広い
「デメリット」
●汚れやすく、お手入れが大変な場合がある
●アレルギーの原因となるダニやカビが発生しやすい
●湿気に弱い
畳は、日本の伝統的な床材で、イグサやワラで作られた床材です。独特の香りと感触があります。近年は畳も進化しており、エコ素材や発泡樹脂系の素材で作られた畳もあり、種類も幅広くなっています。また、「和モダン」な雰囲気などおしゃれなインテリアデザインを演出するために畳を取り入れるケースも増えています。
「メリット」
●自然素材で環境に優しい
●夏は涼しく、冬は暖かい
●和の雰囲気を演出できる
「デメリット」
●シミや汚れが目立ちやすい
●定期的な張替えが必要
●湿気に弱く、カビや虫が発生しやすい
住宅の床をリフォームするタイミングは、床材ごとの耐用年数に合わせるのがベストです。「耐用年数=寿命」ではありませんが、リフォームするタイミングの目安にはなります。
床材ごとの耐用年数は次の通りです。
当然ながら、いずれも劣化の状況によっては早いタイミングでリフォームを必要とする場合もあります。しかし、劣化状況を把握しても「まだ問題ないのか」もしくは「すぐにリフォームするべきなのか」を見極めることは難しいかもしれません。そんなときは、タイミングに悩んだらリフォーム会社に相談するのも一つの選択肢です。どこに相談すればよいか分からない方は、石友リフォームサービスにお気軽にお問い合わせください。
床のリフォームには大きく分けて「張り替え」と「重ね張り」という2つの施工方法があります。
張り替えは、既存の床材を完全に取り除き、新しい床材を設置する方法です。既存の床材が大きく損傷している場合や、全く異なる素材やデザインに一新したいときに適しています。既存の床材から一新するため、耐久性を向上させることができ、断熱材や防音材を追加するなども可能です。しかし、施工に一定の期間とコストがかかるデメリットもあります。
一方、重ね張りは、既存の床の上に新しい床材を重ねて設置する方法です。既存の床が比較的良好な状態で、リフォームコストや時間を抑えたい場合に適しています。しかし、既存の床材を残すので、損傷があっても改善できず、状態によっては床の高さに微妙な違いが生じる可能性があります。
専門家と相談して、どちらの施工方法がベストかを慎重に決めることが大切です。
ここからは、床のリフォーム事例を5つご紹介します。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_362.html
お施主様が「購入した中古住宅をリフォームしたい」という希望からスタートした施工事例。購入した中古住宅は和風で、今回のリフォームでは和の要素を残しつつ、バランス良く洋の要素を取り入れました。
床のリフォームに関しては、木材を使用した和風の床ではなく、大判タイルを使用したことで、スタイリッシュでモダンな雰囲気を演出しています。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_400.html
子どもたちが独立し、これから夫婦二人で快適に生活していくためのリフォーム。これまでの生活で気になる部分(解決したい部分)をすべて洗い出し、リフォームによって一つ一つ解決していきました。
床のリフォームでは、全体的に無垢材を使用したフローリングにしたことで、天然木の独特の温かみが感じられます。また、一日の中で滞在する時間が長いLDKでは、より快適に過ごせるように小上がりの畳コーナーを設け、夫婦間でコミュニケーションを取れるように対面キッチンを設置しました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_405.html
二世帯が同居するにあたってスタートした、この施工事例の特筆すべきはLDKです。奥様が展示場で見たようなLDKを実現したいという希望をベースにリフォームを行いました。床材には無垢材を使用し、天然木独特の温かみが感じられます。それをベースに、家具も木材を使用したものを設置。キッチンは、壁にタイルを貼り、天井にも変化をつけたことで奥様こだわりの「カフェ風キッチン」を実現しました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/17.html
築100年以上の伝統的な古民家リフォームの施工事例です。住宅は至るところに劣化が見られ、住宅全体を対象にリフォームを行いました。
床も同様に全体的なリフォームが行われ、フロアごとに使用する床材は変えています。例えば、リビングや寝室、広縁の床には天然木を使用し、ゆったり落ち着ける雰囲気を作り出しました。一方、玄関ホールやキッチンにはタイルを使用し、高級感の演出と手入れがしやすいようにしています。
リフォームの結果として、伝統的な「和」の趣を残しながらも、おしゃれでモダンな住宅となりました。
【Before】
【After】
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_449.html
今回の施工事例のLDKでは、重ね張りによる床リフォームが行われました。濃い木目調の床材を重ね張りし、居心地のよい空間を実現しています。張り替えではなく重ね張りをしたことで、比較的少ないコストでリフォームを行うことができました。
最後に、床のリフォームに関してお悩みを質問形式で回答していきます。
DIYでも対応できないことはありません。しかし、失敗する可能性があり、クオリティ面に懸念があるためおすすめしません。 実際の事例として 「自分でやったけどうまくいかなくて結局プロに依頼することになった」というケースも少なくないので、専門家であるリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
マンションの場合に限り、規約で使用できる床材が制限されていることがあります。階下への騒音トラブルが多いことから、規約として遮音性に基準を設けているところが多くなっています。マンションで床リフォームを検討している場合は、事前の確認が必要です。
施工事例を見ていただくと分かるように、床が変わるだけでお部屋の雰囲気がガラッと変わります。床のリフォームで使われる床材にはさまざまな種類や性能があるため、耐水性、デザイン性、耐久性など、使用用途に合わせて使い分けるようにしましょう。
石友リフォームサービスはリフォームに関わる専門家が多数在籍しており、数多くの経験と実績をもっているため、ご希望に最大限応じることができます。床のリフォームで悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
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