リフォームコラム
リフォームの「ひとつのこだわり☆」②~空きスペースの有効活用~[Vol.947]

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2024.02.27

リフォームの「ひとつのこだわり☆」②~空きスペースの有効活用~[Vol.947]

こんにちは!
今回は「ひとつのこだわり☆」の2回目
「空きスペースの有効活用」
です。


このお客様とご相談のお話しをさせていただいたのは、今から13年前になります。


このお話しがどの点が「ひとつのこだわり☆」なのかと言えば、きっかけが
「定年を迎えて夫婦2人の生活になるので、この機会にセカンドライフの充実をはかりたい!」
というご要望がよくあります。


その際にご夫婦の交友関係が広く、奥様のご趣味の習い事ご主人が少年野球の監督だったこともあり、引退されるまでは、父兄さんやご友人との交流が活発で、セカンドライフの中心は
「交友関係をいかせる大勢の人が集まれる場所をつくりたい!」

「自分なりの趣味の時間を大切に、自宅でくつろげるスペースを確保したい!」

で、お互いに明確なビジョンがおありでした。


それを実現するために、必要なスペースがそれぞれの好みにあわせて確保しなければ成立せず、その具体策が見えてきました。


それが
「母屋と続いている別棟の2階建ての建物で、1階は大広間の和室で約12帖くらいのスペースをつくりたい!」
そして、
「2階は奥様が寝起きもできるベットルーム、兼趣味の部屋をつくり、そこでくつろぎたい!」
でした。


リフォームの「ひとつのこだわり☆」にあげさせてもらう例は、これを実現するときに工事のポイントになる
「片づいていない、大きな土間コンクリートのスペースを室内の部屋につくりかえたい!」という例をご紹介いたします。

リフォーム 土間コンクリートスペース

リフォーム 土間コンクリートスペース

リフォーム 土間コンクリートスペース

リフォーム 土間コンクリートスペース

リフォーム 土間コンクリートスペース

リフォーム 土間コンクリートスペース


大空間のリフォーム!ポイントは?

リフォームのきっかけはお話しましたが、その計画段階では、工事の段取りとそのポイントを考える必要があります。


とくに大空間を理想と考えられるとしたら、ポイントは大きな部屋の施工上の条件があります。
まずは原則として、部屋のたてよこのサイズが、1方向だけは守らないといけない数値がある!ということです。
具体的には縦長の部屋、そのサイズが1方向で、約3.6m(建築のよく使われる標記で3636mm)を守らなければ安全に部屋を保てないということです。


どういうことか、ご説明いたします。

木造でも鉄骨造でも、部屋をつくるときは必ず天井をつくらないといけません。

部屋を大きくしたいときは、当然天井もサイズの大きなものになっていきます。


そうした場合、重力の関係で天井材の真ん中がさがってきて、支えのある端と端の間をある程度保たないといけません。そのサイズが約3.6mなのです。

具体例でご説明いたします。

洋室 リフォーム 富山

●間取り図(1)

この6畳間のサイズは、縦 2.7m 横 3.6m

ですので、この間取りは成り立ちます。つまり安全性があります。


次の間取り図(2)では、和室やLDKはそれぞれ、縦長の部屋になっています。

サイズは、
〇和室     縦 4.09m 横 3.18m
〇LDK(13.5帖)縦 5.45m 横 3.18m
       +縦 2.27m 横 2.27m

LDK リフォーム 富山

●間取り図(2)

これは、和室の縦4.09mLDKの縦5.45mと、ともに3.6mを超えますが、
その長さの壁には、柱が入って天井材の端の部材を支えています。
ですので、これも成立します。


次の間取り図(3)は気をつけていかないとなりません。
〇LDK(17帖)縦 5.45m 横 4.54m
      +縦 0.90m 横 1.81m
      +縦 3.60m 横 0.90m


になるので、縦 5.45m × 横 4.54m のところが「天井が下がりやすく、安心できる作りになっていない」ということになります。


では、このような間取り図は成立しないのか?と疑問に思われると思います。

答えとしては、例外として2つのことが言えますが、まずこの間取り図には出ていないことからご説明します。


1つ目は、3.6mのところに柱、または袖壁を設けることです。
リフォームでは間取り修正のために、部屋の床、壁、天井がスケルトン状態に戻していくことがあります。その時に下がりやすい天井のところ、すなわち壁から3.6m四方、空間の続くところに柱や袖壁を設けることで、天井からの荷重を分散させ下がることを防ぎます。

リノベーション 富山 ●間取り図(3)


例①:柱LDK リフォーム

例②:袖壁(応用編)LDK リフォーム

例③:柱(応用編)LDK リフォーム

もう1つは、間取り図とおなじく、柱も袖壁もない例です。
そのときは、梁の高さが高く仕上がっているケースです。


具体的には、通常だと天井の仕上がりが水平に出来上がっていますが、梁の背(高さ)を高くすると天井の仕上がりが、必要なところだけ下に出っ張るように出てきます


そこを意匠的には、木材として見える形にしたり、またクロス材で仕上げるように、例えると「木材に似させたクロス」になるように完成させたりします。


例④:意匠的な梁 ❶木材の仕上げリビング リフォーム

例⑤:意匠的な梁 ❷クロス材の仕上げLDK リフォーム


大きな和室の完成!

最初に見てきた「大広間をつくりたい!」というご要望は
〇10帖の畳と2帖の板の間

〇3.6mに収まるような細長い大広間

として完成しました!

和室 リフォーム

和室 リフォーム

和室 リフォーム


まとめ

今回は「空きスペースの有効活用」で紹介させていただきました。
こちらのような「大空間」を希望される方は、お近くの石友リフォームサービスにお問い合わせください!


いろいろなご提案をさせていただきますので、期待できると思います!