外壁屋根
2024.07.27
1.雨漏りはなぜ起きる?雨漏りが発生するワースト5の原因
2.リフォームの雨漏り補修の進め方(基本的スケジュール)と業者選びのポイント
3.リフォームの雨漏り補修の費用はいくらぐらいかかるか?
4.火災保険の活用
5.まとめ
雨漏りの修理は、住宅の健康を保つために重要ですね。雨漏りが発生した場合、早めに対処することが大切です。
以下に雨漏り修理に関するいくつかのポイントを紹介します。
まず雨漏りは知らないうちに起こることが多いですが、その原因は何が多いのでしょうか?そこで、雨漏りの代表的な原因を5つ並べてご紹介いたします。
●屋根材は瓦、スレート瓦、金属製屋根などいろんな材質がありますが、屋根の棟板金や谷板金、破風板などの部分が板金のケースが多く、曲がったり破損したりすると、雨水が侵入しやすくなります。
●修理が必要で、業者に依頼することをおすすめします。
屋根板金の問題① 棟板金:下地板(写真)の上に棟板金を取り付ける。この棟板金が曲がったり破損したりすると雨漏りが発生する。
棟板金の施工後の一例
屋根板金の問題② 谷板金:屋根に降った雨の方角を変えて下方に流すための役割がある。谷板金に変形、貫通など劣化が出ると雨漏りになる。
錆びて劣化している谷板金
屋根板金の問題③ 破風板:屋根板金の取り合い(接触する部分)のずれなどで隙間から雨漏りが発生する。
この他、屋根板金の問題としては、破風板の上部(ケラバ包みやケラバ水切り)や壁との取り合い部や軒先(唐草)などがあり、ほとんどが屋根板金の接触部分で重なり部分が少なかったり、あるいは強風で吹き込む雨により、本来流れるはずの雨水の流れを逆流して、板金の端の部分を乗り越えてくる雨水が原因になるケースがあります。
破風板の上部(ケラバ包み)
これらの対象方法は、防水シートを屋根材の下になるべく隙間なく張ることで多くは防げます。
屋根材と下地板の間に張る防水シート(写真は金属製屋根のケース)
屋根材と下地板の間に張る防水シート(写真は瓦のケース)
●屋根のスレート瓦や瓦などの材料が割れたりズレたりすると、雨漏りの原因になります。
●屋根材の部分差し替えや修復が必要です。
屋根材の劣化① スレート瓦の割れ
屋根材の劣化② 屋根瓦のズレ
●窓やドア、換気扇などのサッシと外壁の境目のコーキングが劣化すると、雨水が入り込みます。
●古いコーキングを交換することで改善できます。
窓サッシと外壁の境目
換気扇と外壁の境目
換気フードと外壁の境目
ドア枠のシーリングやり替え工事
古いコーキング材の交換
●ベランダの床面の防水層が劣化すると、雨漏りが発生します。
●防水工事を行うことで解消できます。
ベランダの床面:防水層の劣化
ベランダ床の防水工事の一例
●外壁がモルタル製の場合、ひび割れ、サイディングの場合、ひび割れや出済みのコーキング材の劣化などが雨漏りの原因となります。
●モルタル補修やコーキング材の打ち直し修理を行うことで改善できます。
外壁モルタルのひび割れ
サイディングの出済みの劣化:コーキングのひび割れ
サイディングのひび割れ
補修工事:モルタル壁の修理
補修工事:コーキング材のやり直し
雨漏りの修理や補修について、基本的なスケジュールと進め方をご説明します。雨漏りは建物の劣化や不具合によって発生することがあります。以下に、雨漏りの原因の調査方法、修理・補修のステップをまとめてみました。
●雨漏りの原因は、主に2つあります。
1)建ててすぐの建物で、建築時に不具合があった場合。
2)建物の劣化が原因で起こる雨漏り。
●雨漏り調査は、雨漏りの状態を再現するため、雨の代わりに散水して、雨水の流れを特定します。サーモグラフィーなども活用されますが、雨漏りの原因箇所を特定するまでに時間と費用がかかることもあります。
●雨漏りの原因箇所を修理・補修します。屋根材や防水シートの劣化、棟部分のチェックなどが必要です。
修理方法として、屋根材は、スレート瓦なら新しい屋根材を重ねる「重ね葺き(カバー工法)」があります。
瓦なら「葺き替え」や「葺き直し」があります。葺き替えは「新規瓦」を使い、葺き直しは「既存の瓦」を使うのでコストは「葺き替え>葺き直し」の大小がでます。
金属製屋根なら「葺き替え」か、あるいは隙間や貫通などの劣化の箇所にコーキング材を打って修理します。
外壁にはモルタル補修やコーキング材の打ち直しで修理します。
「重ね葺き(カバー工法)」
業者選びのポイントをまとめました。
●資格を持つ専門業者に依頼しましょう。
●見積書に詳細な工事内容が記載されている業者を選ぶことも重要です。
雨漏りの修理や補修にかかる費用は、いくつかの要因によって異なりますが、一般的な相場としては十数万円からと言われています。以下に具体的な費用相場を示します。
●屋根からの雨漏り
・軽度の場合:5~30万円
・中程度の場合:35~75万円
・重度の場合:80~200万円
●天井(屋内)からの雨漏:5~15万円
●ベランダからの雨漏り:5~15万円
●外壁からの雨漏り
・軽度の場合:5~50万円
・中~重度の場合:80~200万円
●窓枠・サッシからの雨漏り:5~25万円
また、雨漏り修理にかかる日数の目安は、3日から1週間程度です。
雨漏りの修理に火災保険を活用する際には、いくつかの条件があります。
まず、火災保険が風災や雹災、雪災などの自然災害を補償しているか確認しましょう。
また、雨漏りが自然災害によるものであることが必要です。
経年劣化や業者の施工不良による被害は対象外です。修理金額が免責金額を下回る場合も注意が必要です。
専門家に相談して適切な手続きを進めましょう。
梅雨の時期が終わりに近づき、いよいよ暑さが本格的な時期に差し掛かりました。しかし雨漏りは、雨の降っていない季節になるとつい忘れがちになります。雨漏りで木造住宅の内部に湿気が入り、壁体内など内部構造が劣化を始めます。修理はなるべく早々にした方が、結果として低コストにおさまります。
家の劣化が始まってからは、根本的に作りなおす必要があります。最悪の場合、全面改修をしなくてはいけない可能性もでてきます。
まだわずかに雨漏りの傾向がみられるだけならば、費用や日数もわずかなリフォームで済ませます。また自然災害が原因のときは、火災保険の使用の可能性があり、かなり費用対効果をだせるリフォームが可能です。まずは確認してみてはいかがでしょうか。
石友リフォームサービスでは、皆様のお住まいのお悩みを解決しております。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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