リフォームコラム
氷柱(つらら)の話  富山・掛尾店より[Vol.417]

耐震・断熱

2021.02.19

氷柱(つらら)の話 富山・掛尾店より[Vol.417]

ご覧くださりありがとうございます。
富山県西部を担当しております設計 谷川です。
今回は、富山県富山市掛尾町にあります、石友リフォームサービス掛尾店よりお送りします。
 

当社は富山県をはじめ、石川県・福井県・埼玉県で事業展開しており、それぞれ気候が異なります。


北陸の今年は特に大雪で、掛尾店があります富山市では、1月8日に統計開始の1997年以降最大の積雪を観測しました。例年、一シーズンに一度ぐらいドカ雪があっても、大抵それを乗り越えればなんとか冬をやり過ごせます。


ところが2月18日にも大雪となり、全国ニュースにもなっていました。雪かきはもううんざりです。

筆者の家の前。大雪です

雪かきをしながら周りを見ますと、昔は1メートルはあろうかという氷柱(つらら)が軒先から下がっているのが珍しくありませんでしたが、最近はそこまで長い氷柱はめったに見かけません。氷点下の時間帯が短くなってきているのかもしれませんね。


ところで、なぜ氷柱ができるのでしょうか。

氷柱

氷柱は、屋根に積もった雪が温かい部屋の熱で融かされて水になり、それが夜中の冷気によって凍ります。そしてそれが次々に凍ってどんどん長くなっていきます。


通常、雨水は雨どいに流れこむので軒先からポタポタ落ちることはありませんが、雪国では軒先の雨どいが雪で持っていかれるために、昔の家は軒どいが付いていないこともありましたし、今でも若干ひっこめて取り付けてあります。なので大雪の時などは氷柱が見られるのです。


部屋の熱で融かされると書きましたが、それはすなわち、断熱の不足や不良を表しています。
お部屋の空気を暖めると暖かい空気はどんどん上昇していきますが、その部屋の気密性や断熱性能が低いと屋根裏へ逃げていきます。そして屋根に積もった雪を少しずつ融かして氷柱になるのです。最近の高気密高断熱の住宅ですと、熱を逃がしにくくなっているため、長い氷柱はでき難いということですね。


暖かい空気が屋根裏に逃げるということは、冷たい空気が1階の壁際から入ってくるということですので、氷柱が下がっている家は、暖房をかければかけるほど冷たい空気を引っ張り込むことに・・・


氷柱が下がっているかどうか、確かめてみてはいかがでしょうか。
氷柱も足元の冷気も断熱リフォームで解決できますよ!


関東地方にお住まいの方は、氷柱など見たこともないという方もおられるでしょう。
旅行ができるようになりましたら、ぜひ氷柱を見に富山へお出かけください。


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石友リフォームサービス掛尾店
〒939-8212
富山県富山市掛尾町621番
国道41号線掛尾町交差点そば ゴーゴーカレーさんの隣です